話題株ピックアップ【夕刊】(2):ENEOS、ジーエヌアイ、わらべ日洋
■ENEOS <5020> 845円 +7.4 円 (+0.9%) 本日終値
ENEOSホールディングス<5020>が反発し、年初来高値に接近した。米原油先物相場が急落し石油関連株が総じて軟調に推移するなかにあって、頑強な動きをみせている。8日の取引終了後、同社傘下のJX金属が東京証券取引所への新規上場申請を行ったと発表した。実際に上場となった場合、時価総額は数千億円規模になるとみられ、東京地下鉄<9023>を上回る規模となるとの見方もある。上場時の売り出しに伴って、ENEOSの収益にプラス効果をもたらすとの期待が広がり、買いが集まったようだ。なお、ENEOSはJX金属の上場申請に関し、日本取引所自主規制法人による上場審査を経て、東証から上場承認を受ける必要があり、現時点で上場の可否や上場時期について確約されたものはないとしている。
■ジーエヌアイグループ <2160> 2,936円 +20 円 (+0.7%) 本日終値
ジーエヌアイグループ<2160>が大幅反発。午前9時30分ごろ、子会社カルジェンが中国及び米国で開発を進めている悪性血液腫瘍(白血病)治療薬「CG009301」について、臨床試験許可申請(IND)が中国の国家薬品監督管理局(NMPA)に承認されたと発表しており、好材料視された。これにより今後カルジェンは、速やかに臨床試験へ移行する。なお、同件による24年12月期業績への影響は軽微としている。
■わらべ日洋 <2918> 2,106円 -224 円 (-9.6%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅続落。8日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2225億円(前期比7.5%増)へ、営業利益を45億円から36億円(同43.6%減)へ、純利益を28億円から20億円(同53.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、主に国内食品関連事業の米飯群が計画を下回り、下期においても同様の傾向が見込まれるという。また、新設した入間工場の初期赤字が想定以上に大きかったことも響くとしている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1136億3600万円(前年同期比10.3%増)、営業利益42億5600万円(同5.2%減)、純利益28億700万円(同1.8%増)だった。入間、米バージニアの両新工場の寄与で食品関連事業の売り上げが伸びたほか、おにぎり具材などの取扱高も増加した。一方、入間工場の初期赤字や国内既存工場の減収などにより営業減益を余儀なくされた。
■キャンドゥ <2698> 3,295円 -135 円 (-3.9%) 本日終値
キャンドゥ<2698>が大幅続落。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算で、最終損益が2億4300万円の赤字(前年同期1億5900万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気された。売上高は417億6900万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は4億1800万円(同97.3%増)となった。消費者の節約志向が既存店売上高の増加につながったほか、酷暑及び防災意識の高まりなどのニーズを取り込んだことが奏功した。また、他価格商品を中心に原価の低減を図ったことも寄与した。ただ、急激な円高により営業外費用でデリバティブ評価損3億円弱を計上したことで、最終赤字が膨らんだ。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高850億円(前期比5.8%増)、営業利益4億5000万円(同85.2%増)、純利益4000万円(前期11億6600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■任天堂 <7974> 7,877円 -161 円 (-2.0%) 本日終値
任天堂<7974>は軟調。サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が8日付で関東財務局に提出した変更報告書で、任天堂株の保有割合が8.58%から7.54%へ減少したことが判明。これを売り材料視する向きがあるようだ。報告義務発生日は10月1日。PIFは8月21日~10月1日に市場内で売却した。保有目的は引き続き「純投資」としている。
■兼松 <8020> 2,326円 -21 円 (-0.9%) 本日終値
兼松<8020>が続落。同社は2日に株式売り出しを発表しており、この日から売り出し価格決定期間に入ったことから警戒感が出た様子だ。東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険や農林中金などが合計571万6200株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限85万7400株の売り出しも実施する。
■アプリックス <3727> 189円 +50 円 (+36.0%) ストップ高 本日終値
アプリックス<3727>はストップ高。8日取引終了後、24年12月期に初配当を実施するにあたり、配当性向の水準を30%とする新たな目標を設定したと発表。これを好感した買いが膨らんだ。なお、年間配当金の具体的な内容については現在検討中で未確定とし、今期の配当予想を従来の無配から未定に修正した。確定次第速やかに知らせるという。
■カオナビ <4435> 2,281円 +250 円 (+12.3%) 本日終値
カオナビ<4435>は商い増勢のなかマドを開けて買われ、上値指向を鮮明としている。同社は8日、経済産業省がタレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入したと発表。また、きょう9日にはビックカメラ<3048>が同システムを導入したことも明らかにしており、自社サービスの導入に関する相次ぐリリースを手掛かりに物色が強まったようだ。
■ウェリタス <130A> 1,138円 +99 円 (+9.5%) 本日終値
Veritas In Silico<130A>が急反発。この日の寄り前、イギリスのリバプール・カイロケム(チェシャー州、以下「LCC」)との間で、RNAを標的とした低分子医薬品の共同創薬事業に関するパートナーシップを結ぶことで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のパートナーシップは、LCCの持つ化学薬品プラットフォームと、ウェリタス独自の創薬プラットフォーム「ibVIS」を融合させることで、非公開のmRNA標的に対する、世界最新かつ最高峰レベルのフラグメント化合物創出を目指すもの。既に7月からLCCが保有するフラグメント化合物についてスクリーニング分析を実施しており、その分析結果が良好であったため、共同でRNAを標的とする低分子医薬品の創薬及び開発を進めることになったという。なお、同件に伴う24年12月期業績予想への変更はないとしている。
株探ニュース
ENEOSホールディングス<5020>が反発し、年初来高値に接近した。米原油先物相場が急落し石油関連株が総じて軟調に推移するなかにあって、頑強な動きをみせている。8日の取引終了後、同社傘下のJX金属が東京証券取引所への新規上場申請を行ったと発表した。実際に上場となった場合、時価総額は数千億円規模になるとみられ、東京地下鉄<9023>を上回る規模となるとの見方もある。上場時の売り出しに伴って、ENEOSの収益にプラス効果をもたらすとの期待が広がり、買いが集まったようだ。なお、ENEOSはJX金属の上場申請に関し、日本取引所自主規制法人による上場審査を経て、東証から上場承認を受ける必要があり、現時点で上場の可否や上場時期について確約されたものはないとしている。
■ジーエヌアイグループ <2160> 2,936円 +20 円 (+0.7%) 本日終値
ジーエヌアイグループ<2160>が大幅反発。午前9時30分ごろ、子会社カルジェンが中国及び米国で開発を進めている悪性血液腫瘍(白血病)治療薬「CG009301」について、臨床試験許可申請(IND)が中国の国家薬品監督管理局(NMPA)に承認されたと発表しており、好材料視された。これにより今後カルジェンは、速やかに臨床試験へ移行する。なお、同件による24年12月期業績への影響は軽微としている。
■わらべ日洋 <2918> 2,106円 -224 円 (-9.6%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅続落。8日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2225億円(前期比7.5%増)へ、営業利益を45億円から36億円(同43.6%減)へ、純利益を28億円から20億円(同53.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、主に国内食品関連事業の米飯群が計画を下回り、下期においても同様の傾向が見込まれるという。また、新設した入間工場の初期赤字が想定以上に大きかったことも響くとしている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1136億3600万円(前年同期比10.3%増)、営業利益42億5600万円(同5.2%減)、純利益28億700万円(同1.8%増)だった。入間、米バージニアの両新工場の寄与で食品関連事業の売り上げが伸びたほか、おにぎり具材などの取扱高も増加した。一方、入間工場の初期赤字や国内既存工場の減収などにより営業減益を余儀なくされた。
■キャンドゥ <2698> 3,295円 -135 円 (-3.9%) 本日終値
キャンドゥ<2698>が大幅続落。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算で、最終損益が2億4300万円の赤字(前年同期1億5900万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気された。売上高は417億6900万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は4億1800万円(同97.3%増)となった。消費者の節約志向が既存店売上高の増加につながったほか、酷暑及び防災意識の高まりなどのニーズを取り込んだことが奏功した。また、他価格商品を中心に原価の低減を図ったことも寄与した。ただ、急激な円高により営業外費用でデリバティブ評価損3億円弱を計上したことで、最終赤字が膨らんだ。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高850億円(前期比5.8%増)、営業利益4億5000万円(同85.2%増)、純利益4000万円(前期11億6600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■任天堂 <7974> 7,877円 -161 円 (-2.0%) 本日終値
任天堂<7974>は軟調。サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が8日付で関東財務局に提出した変更報告書で、任天堂株の保有割合が8.58%から7.54%へ減少したことが判明。これを売り材料視する向きがあるようだ。報告義務発生日は10月1日。PIFは8月21日~10月1日に市場内で売却した。保有目的は引き続き「純投資」としている。
■兼松 <8020> 2,326円 -21 円 (-0.9%) 本日終値
兼松<8020>が続落。同社は2日に株式売り出しを発表しており、この日から売り出し価格決定期間に入ったことから警戒感が出た様子だ。東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険や農林中金などが合計571万6200株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限85万7400株の売り出しも実施する。
■アプリックス <3727> 189円 +50 円 (+36.0%) ストップ高 本日終値
アプリックス<3727>はストップ高。8日取引終了後、24年12月期に初配当を実施するにあたり、配当性向の水準を30%とする新たな目標を設定したと発表。これを好感した買いが膨らんだ。なお、年間配当金の具体的な内容については現在検討中で未確定とし、今期の配当予想を従来の無配から未定に修正した。確定次第速やかに知らせるという。
■カオナビ <4435> 2,281円 +250 円 (+12.3%) 本日終値
カオナビ<4435>は商い増勢のなかマドを開けて買われ、上値指向を鮮明としている。同社は8日、経済産業省がタレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入したと発表。また、きょう9日にはビックカメラ<3048>が同システムを導入したことも明らかにしており、自社サービスの導入に関する相次ぐリリースを手掛かりに物色が強まったようだ。
■ウェリタス <130A> 1,138円 +99 円 (+9.5%) 本日終値
Veritas In Silico<130A>が急反発。この日の寄り前、イギリスのリバプール・カイロケム(チェシャー州、以下「LCC」)との間で、RNAを標的とした低分子医薬品の共同創薬事業に関するパートナーシップを結ぶことで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のパートナーシップは、LCCの持つ化学薬品プラットフォームと、ウェリタス独自の創薬プラットフォーム「ibVIS」を融合させることで、非公開のmRNA標的に対する、世界最新かつ最高峰レベルのフラグメント化合物創出を目指すもの。既に7月からLCCが保有するフラグメント化合物についてスクリーニング分析を実施しており、その分析結果が良好であったため、共同でRNAを標的とする低分子医薬品の創薬及び開発を進めることになったという。なお、同件に伴う24年12月期業績予想への変更はないとしている。
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