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ダウ先物は反落 ソフトランディングへの期待も中東情勢がブレーキ=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:50)(日本時間21:50)
ダウ先物 42497(-149.00 -0.35%)
S&P500 5779.75(-20.25 -0.35%)
ナスダック100先物 20135.25(-92.00 -0.45%)

 米株価指数先物市場でダウ先物とS&P500、ナスダック100の3指数とも反落しており、週明けの米株式市場は軟調な始まりとなりそうだ。先週末の予想外に強い米雇用統計で米経済のソフトランディング期待が高まっているが、中東情勢の緊迫化がそれにブレーキをかけており、原油相場が一時76ドル台まで上昇している。先週のイランによるミサイル攻撃に対するイスラエルの対応を世界が待ち構えている状況。

 ただ、米大手銀のストラテジストは米経済に回復の兆しが見られる中、米株式市場についてより強気な見方を示している。S&P500の今後12カ月目標を6300に引き上げ、現在の水準から約10%の上昇を示唆。一方、弱気で知られるストラテジストは、いわゆる循環株について、より安全なディフェンシブ株と比較して見方を引き上げている。

 一部からは「ウォール街には2つの格言がある。トレンドに逆らうな、そしてFRBに逆らうなだ。これらはいまの株式市場における2つの重要な柱だ」といった声が出ている。しかし、迫り来る米大統領選と、いわゆる10月のサプライズの可能性により、今後数週間の市場のボラティリティは高いままで推移する可能性があるとも警告した。

 今週は水曜日にFOMC議事録が発表され、木曜日に消費者物価指数(CPI)の報告が予定されている。また、いよいよ決算シーズンに入り、木曜日にデルタ航空<DAL>、金曜日にJPモルガン<JPM>が決算を発表する予定。

 ファイザー<PFE>が時間外で上昇。アクティビスト(物言う投資家)のスターボード・バリューが同社株を約10億ドル相当取得したこと伝わった。

 アマゾン<AMZN>が反落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の225ドルから183ドルに引き下げた。

 カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が時間外で上昇。UAEの一般商業賭博規制局(GCGRA)から同国で第1号となる商業賭博事業者の免許を取得したと先週末に発表した。

 リチウム鉱山開発のアルカディウム・リチウム<ALTM>が時間外で大幅高。リオ・ティントが同社に対して33億ドルでの買収提案を行ったと発表した。

(NY時間09:00)(日本時間22:00)時間外
ファイザー<PFE> 29.40(+0.82 +2.87%)
ウィン・リゾーツ<WYNN> 107.80(+2.35 +2.23%)
アルカディウム<ALTM> 4.16(+1.08 +35.06%)

アップル<AAPL> 224.74(-2.06 -0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 414.44(-1.62 -0.39%)
アマゾン<AMZN> 183.68(-2.83 -1.52%)
アルファベット<GOOG> 168.17(-0.39 -0.23%)
テスラ<TSLA> 250.80(+0.72 +0.29%)
メタ<META> 595.10(-0.84 -0.14%)
エヌビディア<NVDA> 124.42(-0.50 -0.40%)
AMD<AMD> 171.67(+0.77 +0.45%)
イーライリリー<LLY> 888.00(+0.84 +0.09%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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