エアーテック Research Memo(2):国内唯一のクリーンエアーシステム専門メーカー
■会社概要
1. 会社概要
日本エアーテック<6291>は、国内唯一のクリーンエアーシステム専門メーカーであり、総合的な製品群と専門性の高い技術力を強みに、クリーン関連製品をグローバルに提供する。高い清浄環境を必要とする半導体・電子分野及びバイオ分野を主軸に多数の製品及び設計・施工技術を有しており、主力製品の国内市場シェアはいずれも国内トップである。同社の独自調査による推定値では、浄化された空気を供給する「ファンフィルターユニット(FFU)」のシェアは62%、生物学的実験において必要不可欠な設備である「安全キャビネット」は31%、クリーンルームの出入り口等に設置される「エアーシャワー」は36%、塵埃(ちり、ほこり)や雑菌の混入を防ぎながら作業を行うための「クリーンベンチ」は36%、空気清浄度が確保された空間設備の「クリーンブース」は24%のシェア(台数ベース)となっている。
また、(公社)日本空気清浄協会、(一社)日本科学機器協会、日本バイオセーフティ学会、SEMIジャパン、IEST(米国環境科学技術協会、Institute of Environmental Sciences and Technology)、ISPE(R)(国際製薬技術協会、International Society for Pharmaceutical Engineering)、FIRM((一社)再生医療イノベーションフォーラム)等の協会・団体に加盟している。
2. 沿革
1973年に空気清浄機器の製造及び販売を目的として同社を設立し、2023年12月期で創立50周年を迎えた。創業初期より社是「世界に通用するクリーンエアーシステム技術を確立し、社会に貢献する。」を掲げ、1974年3月に標準型クリーンベンチが完成したほか、低騒音ファン(LNF-1)を開発した。1975年2月にはエアーシャワー装置をはじめとする多種のクリーンエアーシステム製品の製造を開始した。1976年12月に埼玉県草加市に草加工場を新設した。1991年11月に(社)日本証券業協会に店頭上場し、1997年7月に東証2部に株式を上場、2005年6月に東証1部に昇格し、2022年4月には東証の再編に伴い東証プライム市場に上場した。その後2023年4月の東証の規則改正に伴い、東証プライム市場への上場維持基準適合状況を勘案し、上場区分の再検討を行った結果、2023年10月に東証スタンダード市場へ移行した。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
《HN》
提供:フィスコ