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ダウ先物は上昇 想定外に強い米雇用統計にポジティブな反応 利下げ期待は後退=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:58)(日本時間21:58)
ダウ先物 42566(+249.00 +0.59%)
S&P500 5797.75(+48.25 +0.84%)
ナスダック100先物 20239.75(+249.50 +1.25%)

 米株価指数先物市場でダウ先物とS&P500、ナスダック100の3指数とも上昇。先ほど発表の9月の米雇用統計が想定外に強い内容となったことを受けて、FRBの大幅利下げ期待は後退しているものの、景気の底堅さを示唆している方に株式市場は傾いているようだ。なお、短期金融市場では11月のFOMCでの大幅利下げの確率を10%程度までさらに低下させている。

 非農業部門雇用者数(NFP)は25.4万人増と予想を大きく上回り、基準の20万人を上回ったほか、失業率も4.1%に低下している。また、平均時給は前年比4.0%と予想を上回っており、力強い米労働市場を示した。

 中東情勢の緊迫化を受けて、米株式市場は地政学的な緊張が高まっている。今週からの10月相場は不安定な始まりだったが、本日の米雇用統計は転換点となったとの指摘も聞かれる。米雇用統計は、投資家の注目を米経済の現状へと再び向け直すものとなったようだ。

 「労働市場のデータが弱含みで推移した夏を経て、米経済は依然として健全な労働市場に支えられ、回復力を維持しているという心強い結果となった。ソフトランディングの可能性を高めるため、良好な経済ニュースは株式市場にとって良いニュースとなる環境が続いている」との声も聞かれる。

 なお、気掛かりとなっていた港湾労働者のストライキは、ひとまず1月15日までの中断が決まり、本日から再開している。

 アマゾン<AMZN>が時間外で上昇。年末商戦に向け米国で約25万人を採用すると伝わった。ブルームバーグが伝えた。採用者数は昨年と変わらず、同社が米国で安定した需要を見込んでいることが示唆されている。同社は通常、秋に大量の求人を出し応募者を募る。

 スピリット航空<SAVE>が時間外で急落。同社の債務再編と破産申請回避の取り組みが暗礁に乗り上げていると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。債権者と数カ月に渡り協議したが合意に至っていないという。

 電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が時間外で下落。取引開始前に供給不足を理由に年間の生産計画の下方修正を発表した。今年の生産台数の見通しを従来の5万7000台から4万9000台に修正。

 CVSヘルス<CVS>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価は59ドルから85ドルに引き上げた。前日終値から35%の上昇を示唆。

(NY時間09:08)(日本時間22:08)時間外
スピリット航空<SAVE> 1.45(-0.79 -35.27%)
リビアン<RIVN> 10.03(-0.75 -6.96%)
CVSヘルス<CVS> 63.90(+0.98 +1.56%)

アップル<AAPL> 227.64(+1.97 +0.87%)
マイクロソフト<MSFT> 419.80(+3.26 +0.78%)
アマゾン<AMZN> 186.65(+4.69 +2.58%)
アルファベット<GOOG> 169.30(+2.09 +1.25%)
テスラ<TSLA> 245.75(+5.09 +2.12%)
メタ<META> 586.96(+4.19 +0.72%)
エヌビディア<NVDA> 124.79(+1.94 +1.58%)
AMD<AMD> 166.75(+3.90 +2.39%)
イーライリリー<LLY> 881.00(-4.55 -0.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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