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4日の株式相場見通し=売り買い交錯、米雇用統計発表を前に様子見

 4日の東京株式市場は売り買い交錯、日経平均株価は前日終値近辺でもみ合う展開が想定される。前日の欧州株市場はほぼ全面安に近い状況となり、ドイツの主要株価指数であるDAXは4日続落と調整色を強めている。中東情勢の緊迫化を背景に買いが手控えられる展開となった。米国株市場でも欧州時間のリスクオフの流れを引き継ぎ、NYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数いずれも軟調だった。米国でも中東の地政学リスクの高まりが意識されているが、イランによるミサイル攻撃を受けたイスラエルが近く報復に動くとの見方が強いなか、石油施設への攻撃も予想されている。そうしたなか原油価格が高騰、WTI原油先物価格は1バレル=73ドル台後半まで大幅に水準を切り上げており、これがFRBの金融緩和策に牽制圧力が働くのではないかとの思惑につながった。米東海岸の港湾労働者のストライキ突入も、物流を停滞させコンテナ船運賃上昇などインフレ圧力につながるとの見方も重荷となったようだ。東京市場では欧米株市場の軟調を受け、積極的な買いが入りづらい局面にある。日本時間今晩に開示される9月の米雇用統計を前に、この内容を見極めたいとの思惑も手控えムードを助長しそうだ。ただ、外国為替市場では1ドル=146円台後半の推移と円安水準が維持されていることが、輸出セクターを中心に追い風材料となり、日経平均は下値抵抗力も発揮しそうだ。強弱観対立のなか、3万8000円台半ばを軸とする比較的狭いゾーンでの値動きが見込まれる。

 3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比184ドル93セント安の4万2011ドル59セントと反落。ナスダック総合株価指数は同6.647ポイント安の1万7918.476だった。

 日程面では、きょうは9月の輸入車販売、9月の車名別新車販売、9月の軽自動車販売、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では9月の米雇用統計など。中国市場は国慶節の祝日に伴い休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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