日経平均VIは大幅に上昇、株価急落で警戒感強まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+5.53(上昇率20.86%)の32.04と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は32.31、安値は28.23。
先週末に行われた自民党総裁選の結果を受けて日経平均先物が夜間取引で大きく下げた流れを引き継ぎ、今日の東京市場は売りが先行。日経225先物は大幅に下げて始まった。日経225先物は取引開始後の売り一巡後も戻りが鈍く、また、外為市場で円高・ドル安に振れていることもあり、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが強まり、今日の日経VIは先週末の水準を大幅に上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ