サクサ Research Memo(9):新中期経営計画の実行により、新たな成長ステージに向かう可能性に期待
■サクサ<6675>の成長戦略
4. 弊社の視点
同社の2025年3月期の連結業績は2024年3月期比で大幅減益、2024-2026中期経営計画「共に創る未来」の3ヶ年営業利益計画も2024年3月期を下回る予想だが、これは積極的な成長投資などが主たる要因であり、ネガティブに捉える必要はないと弊社では考えている。また、同社は前中期経営計画において事業ポートフォリオ変革が遅れたことを課題として捉え、新中期経営計画では事業ポートフォリオ変革を加速させる方針だ。ビジネスホン等の市場成熟感などにより、投資家の同社に対する成長期待が低下していると考えられるが、同社が明確な事業変革を打ち出したこと、加えて同社が主たる顧客層としている中小企業に関してはDX関連の市場開拓余地が大きいことを考慮すれば、新たな成長ステージに向かう可能性が期待される。2024-2026中期経営計画で掲げた各種取組施策の進捗状況に注目したいと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《EY》
提供:フィスコ