個人投資家・有限亭玉介:円高基調で内需系が狙い目に!上昇トレンドを保つ銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2024年9月9日10時に執筆
日銀からの利上げ圧力が高まってきた事で、為替市場も円安から徐々に円高へ振れております。7月には160円台を付けるほどの円安でしたが、9月上旬は140円台前半まで円高が進行しました。円高メリットを享受する企業への物色も始まっているようです。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
円高の進行は、海外から原材料を輸入している企業にとっては大歓迎でしょうな。ここ最近は「令和の米騒動」の影響で米不足が話題になっていますから、輸入食品や冷凍食品への需要も高まっていくと思われます。
建設業に関しても材料は輸入に依存しておりますし、電力・ガスなどエネルギーコストが安くなるのであれば個人消費や企業活動も活性化するかもしれませんねぇ。近年はIT企業であっても海外大手のサービスを輸入して、国内向けに卸売を展開する企業も多く見受けられますから、そのような企業にとっても円高は追い風となるはずです。
一方で円安を歓迎していたグローバル企業にとっては、円高は逆風となるかもしれません。あたくし達庶民にとっては、円安を原因としたコストプッシュのインフレが、円高で落ち着くのかが気になるところです。この円高の流れが9月19日・20日開催の日銀金融政策決定会合でどうなるか、今注目されております。
相場の概況としては、半導体や輸出企業が売られて地合いが悪化しました。さらに総裁選を前にして金融所得課税の議論が再燃するなど…全く勘弁してもらいたいですな。「円安が国力の低下」というマスコミの有耶無耶な報道に惑わされずに、合理的な投資判断を心掛けて参りましょう。それでは今回は円高を背景にした内需系株を中心にご紹介していきます。
まずは「楽天経済圏」という言葉でも知られたネット通販大手の楽天グループ<4755>です。モバイル事業に参入後から苦戦を強いられていましたが、念願であったプラチナバンド帯取得から、法人契約などからじわじわと契約数を増やしている様子。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「オーバーウェイト」とし、目標株価を1300円へ引き上げました。直近で株価1000円台に乗せる場面もあり好感されたようです。
生活関連用品の専門商社である三栄コーポレーション<8119>は、PER・PBRともに割安感が目立ちますな。チャート(日足)も25日線・75日線を上回って上昇トレンドを形成しております。業績好調に加えて、さらに円高メリットも享受できるか。
建築請負と賃貸が主力のレオパレス21<8848>は、9月に入り2018年10月以来の高値を付けております。24年3月期には復配を早期に実現し、経常利益も拡大傾向です。どこまで下値を切り上げるか監視中。
国内外での配信権の販売が好調な東映アニメーション<4816>は、7月31日の決算発表を機に底を打って切り返しております。ドラゴンボールなどの人気タイトルの版権事業を手掛ける同社は、サウジアラビアで建設予定のドラゴンボールのテーマパークでも思惑がある模様。アニメ産業は、日本のブランド化に大きく貢献した存在となりましたな。
ゲームのみならずAbemaTVのようなネットテレビまでエンタメを展開するサイバーエージェント<4751>は、7月31日の決算で上方修正を発表しました。ゲーム事業で新規タイトルが業績寄与したようで、25日線・75日線を上回った後も上昇トレンドを形成できるか注視です。
最後はゲーム関連をまとめて2つご紹介します。人気タイトル「メメント・モリ」が好調なバンク・オブ・イノベーション<4393>は9月に入り年初来高値を更新しました。コンテンツ事業および電子チケット事業が好調なエムアップ<3661>もゲーム会社との引き合いがあり、直近では自社株買いが好感されておりますねぇ。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
《TY》
提供:フィスコ