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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米大幅利下げ観測も政策決定を見極め


13日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。来週開催の米連
邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測は根強く、ドル売り先行。ただ、日
銀は現行政策の維持が見込まれ、円買い縮小なら極端なドル売りは抑制されそう
だ。

前日発表された米国の生産者物価指数(PPI)は11日の消費者物価指数(CPI)と
同様、鈍化は限定的となったが、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げへの思惑
からドル売りが先行。また、欧州中銀(ECB)の追加利下げ観測が弱まるとユーロ買
いに振れ、ユーロ・ドルは1.1070ドル台に浮上、ドル・円は141円後半に軟化した。
本日アジア市場でもその流れを受け継ぎ、ドル・円は節目となる141円を割り込ん
だ。

この後の海外市場は米金融政策にらみ。来週のFOMCは0.25%の政策金利引き下げ
がメーンシナリオだが、0.50%とする見方が増え、米長期金利の低下に合わせてド
ル売りが膨らむ可能性があろう。半面、今晩発表のミシガン大学消費者信頼感指数
は前回から小幅改善が予想され、ソフトランディング期待のドル買いも期待され
る。一方、日銀は金融政策決定会合で追加利上げは見送りの公算で、円買い縮小な
らドルを下支えする。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(前月比予想:-0.5%、6月:-0.1%)
・21:30 米・8月輸入物価指数(前月比予想:-0.2%、7月:+0.1%)
・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:68.4、8月:67.9)

《CS》

 提供:フィスコ

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