日経平均VIは小幅に上昇、株価大幅安だが警戒感の広がりは限定的
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+0.23(上昇率0.82%)の28.36と小幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は28.62、安値は27.06。
今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。取引開始後の売り一巡後も日経225先物の戻りは限定的で、午後は下げ幅を広げる展開となっている。一方、日経225先物は昨日までの5日続落で2640円下落していることから、目先下げ過ぎとの見方もあり、今日は株価が大幅安となっている割にはボラティリティーの高まりを警戒するムードの広がりは限定的で、日経VIは午前は概ね昨日の水準を下回り、午後は昨日の水準を上回って推移しているものの、上昇幅は限定的となっている。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ