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0019 東証 中型株

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話題株ピックアップ【昼刊】:山岡家、富士通、三井物

■丸千代山岡家 <3399>  3,520円  +95 円 (+2.8%)  11:30現在
 丸千代山岡家<3399>が続伸している。10日の取引終了後に発表した8月度の売上高速報において、既存店売上高が前年同月比30.7%増となり、高い増収率が続いたことが好感されているようだ。なお、既存店の客数は同26.3%増、客単価は同3.5%増。全店ベースの売上高は同36.2%増だった。

■富士通 <6702>  2,858.5円  +70.5 円 (+2.5%)  11:30現在
 富士通<6702>が反発している。10日に開いた投資家向け説明会「IR Day 2024」の資料をホームページに掲載した。このなかで26年3月期の売上収益を4兆2000億円、調整後営業利益を5000億円に伸ばす目標を改めて示した。従来の中期計画における目標値を据え置いたほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連での成長シナリオが示された格好となり、買い安心感が広がったようだ。サービスソリューションでは、DX支援事業の「ユーバンス」などで売り上げ拡大を見込んでいる。

■三井物産 <8031>  2,870円  +44 円 (+1.6%)  11:30現在
 三井物産<8031>は朝安後プラス圏に浮上している。午前10時ごろ、自社株買い枠の拡大を発表した。取得上限を4000万株から1億8000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.0%)へ、2000億円から4000億円へそれぞれ引き上げた。取得期限も9月20日から来年2月28日に延長した。これが好感されている。なお、9月20日までに取得した株式は10月1日付で、9月21日~来年2月28日に取得した株式は来年3月5日付で消却する。

■日本触媒 <4114>  1,690円  +21 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本触媒<4114>が4日ぶりに反発した。同社は11日、電気自動車(EV)の航続距離の延長などに寄与する車載リチウムイオン電池用電解質の新工場を福岡県に建設すると発表した。中期的な事業拡大を期待した買いが集まったようだ。生産するのは「リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド」(LiFSI)という材料で、2028年の商業運転を目指す。投資額最大375億円のうち、経済産業省による「蓄電池等の安定供給確保のための取組に関する計画(供給確保計画)」の認定をもとにした助成金は最大125億円を見込む。生産能力は年3000トンを計画する。

■アネスト岩田 <6381>  1,255円  +5 円 (+0.4%)  11:30現在
 アネスト岩田<6381>が6日ぶりに反発した。10日の取引終了後、取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.01%)、取得総額4億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これが株価の支援材料となったようだ。取得期間は9月11日から2025年2月28日までとする。

■三井ハイテック <6966>  783.8円  -149.9 円 (-16.1%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 三井ハイテック<6966>が急落し、年初来安値を更新した。10日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想の下方修正を発表し、失望売りが膨らんだようだ。今期の売上高予想を230億円減額して2140億円(前期比9.2%増)、最終利益予想を45億円減額して95億円(同38.9%減)に見直した。半導体の最終需要の低迷や在庫調整の長期化による受注減少を背景に、電子部品事業の業績が想定を下回って推移する。電機部品事業においても中国市場での日系自動車メーカーの販売台数の減少などを要因に、計画に対して下振れする見込みとなった。あわせて発表した第2四半期累計(2~7月)の売上高は前年同期比11.1%増の1039億6900万円、最終利益は同8.2%減の70億7500万円だった。

■サトウ食品 <2923>  7,860円  -680 円 (-8.0%)  11:30現在
 サトウ食品<2923>は大幅安。10日取引終了後、従来未定としていた25年4月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比5.7%増の450億円、営業利益を同21.0%減の21億円と発表。大幅減益の見通しを示したことが嫌気されている。同じく未定としていた配当予想は前期比据え置きの60円とした。あわせて発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比9.1%増の75億4800万円、営業利益が同26.6%減の1億4100万円だった。製品販売が堅調に推移したものの、各種原材料費や物流費の価格高騰の影響などが出た。

■INPEX <1605>  1,864円  -59 円 (-3.1%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。INPEXは7日続落と連日安に売られている。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比2.96ドル安の1バレル=65.76ドルと下落。一時、65.27ドルと昨年5月以来、1年4カ月ぶりの水準に落ち込んだ。石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報で24年の世界の原油需要見通しを引き下げた。米国や中国の需要減が響く見通しだ。これを受け、原油関連株に売りが膨らんでいる。

■アマダ <6113>  1,403.5円  -42 円 (-2.9%)  11:30現在
 アマダ<6113>は続落。SMBC日興証券が10日付で同社の投資評価を前回の「1」から「2」に引き下げ、目標株価も1900円から1600円に減額したことが弱材料視されているもよう。レポートでは、国内補助金の効果が剥落することで国内需要は低迷し、旧製品における生産調整が長期化するだろうと報告。25年3月期の会社計画未達を予想し、新製品効果による粗利率改善ストーリーへの期待値を当面織り込みづらい局面に入るとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,452円  -47.5 円 (-1.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調に推移している。この日は米大統領選の候補者によるテレビ討論会が開かれるなか、日銀の中川順子審議委員が秋田県金融経済懇談会で挨拶を行った。中川審議委員は先行き日銀の経済・物価見通しが実現していくとすれば、2%の物価安定目標のもとで、その持続的・安定的な実現の観点から「金融緩和の度合いを調整していくことになる」と表明。早期の利上げシナリオが意識されるなかで、午前10時半過ぎにドル円相場は一時1ドル=141台半ばまで急速にドル安・円高に振れた。海外時間でのドル安・円高を受けた売りが先行した後、自動車株は持ち直す場面があったものの、中川審議委員の挨拶を受けた東京時間での円高進行に伴い、売り直しの流れとなっている。

■三菱UFJ <8306>  1,443.5円  -2 円 (-0.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調に推移している。米ブルームバーグ通信は、JPモルガン・チェース<JPM>のダニエル・ピント社長が10日、来年の経費と純金利収入に対するアナリスト予想は「楽観的過ぎる」と述べたと報じている。前の日にはゴールドマン・サックス・グループ<GS>のデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)がトレーニング部門について減益となる見通しを示していたこともあって、10日の米国市場で銀行株は下落。JPモルガンの下落率は5%を超えた。米銀株の下落を受けて東京市場でも金融セクターに対し売り圧力が強まっている。

■AIメカテック <6227>  2,201円  +400 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 AIメカテック<6227>はストップ高の水準となる前営業日比400円高の2201円でカイ気配となっている。10日取引終了後、海外の大手半導体関連メーカーからウエハーハンドリングシステム(ボンダー・デボンダー装置)の大口受注を獲得したと発表しており、これが好感されている。受注金額は約120億円で、25年6月期から26年6月期にかけて売り上げに計上する。なお、一部は25年6月期業績予想に織り込まれており、今期業績に与える影響は軽微としている。

■メディネット <2370>  50円  +6 円 (+13.6%)  11:30現在
 メディネット<2370>が動意づいている。午前11時ごろ、AGC<5201>と細胞治療薬CDMO(医薬品の開発製造受託)事業における戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。AGCの国内外の細胞治療薬CDMO拠点との連携により、大規模かつ海外での開発・製造が可能となり、CDMO事業で幅広いサービスの提案ができるようになるという。また、自社の新規候補薬の探索・開発も更に加速させていくとした。これが材料視されている。

■扶桑電通 <7505>  2,001円  +164 円 (+8.9%)  11:30現在
 扶桑電通<7505>が大幅反発。前営業日比で一時12%高となる2060円をつけた。2021年9月の高値を上抜けて1999年以来の高値圏で推移している。10日取引終了後、24年9月期の単独業績予想について、売上高を434億円から460億円(前期比11.8%増)へ、営業利益を13億円から17億7000万円(同40.5%増)へ、純利益を10億3000万円から14億4000万円(同48.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を53円から78円へ引き上げた。これらが好感され買われている。大口案件の前倒しや小口案件の積み上げなどにより、民需向けのパソコン・ソフトウェアや物流業向け車載端末などを手掛けるオフィス部門の売上高が前回予想を上回る見込みであることが要因としている。なお、年間配当は88円(前期69円)を予定している。

●ストップ高銘柄
 AIメカテック <6227>  2,201円  +400 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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