話題株ピックアップ【夕刊】(2):壱番屋、セコム、帝人
■壱番屋 <7630> 1,009円 +8 円 (+0.8%) 本日終値
壱番屋<7630>が6日ぶりに反発した。5日に発表した8月度の月次情報によると、既存店売上高は前年同月比15.8%増と2ケタの伸びを示した。上昇率の高さは昨年9月以来の大きさとなった。同社は今年8月1日より「カレーハウス CoCo 壱番屋」でベースカレーなどの値上げを実施したが、同月の客数は前年同月比2.0%増と2カ月ぶりに前年同月を上回った。値上げによる客離れを回避し、台風の影響を受けながらも大幅な増収につなげたことを好感した買いが株価を支援したようだ。全店売上高は同14.8%増となった。
■セコム <9735> 10,780円 +25 円 (+0.2%) 本日終値
セコム<9735>は堅調。5日取引終了後、9月30日を基準日として1対2の株式分割を実施すると発表。あわせて株主優待制度の新設を明らかにしており、これらが株価の下支え材料となった。株主優待については毎年3月末時点で100株以上を保有する株主に、保有株式数や継続保有年数に応じて3000~3万円相当の防災備蓄品を贈呈する予定。来年3月から開始する。新NISA制度の導入を契機に株式投資が広がるなかで自社を選択してもらう機会を増やすと同時に、優待品の提供を通じて自社商品・サービスをより深く知ってもらう狙い。
■帝人 <3401> 1,344円 +1.5 円 (+0.1%) 本日終値
帝人<3401>が続伸。旧村上ファンド系とされる投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが帝人の株式を買い増したことが5日取引終了後に判明し、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、保有割合は6.03%から7.67%に上昇した。報告義務発生日は8月30日となっている。
■レノバ <9519> 1,003円 -25 円 (-2.4%) 本日終値
レノバ<9519>は後場に下げに転じた。6日、持ち分法適用会社の御前崎港バイオマスエナジーが保有する大型バイオマス発電所について、営業運転の開始時期を変更すると発表した。今年10月中の運転開始に向けて試運転を進めていたものの、ボイラー・タービン設備の最終調整に時間を要していることから、25年3月中に予定を延期するという。業績貢献が後ろ倒しとなる見込みとなったことを嫌気した売りが出たようだ。レノバは現時点においては今期の業績予想は変更しないとしている。
■ロック・フィールド <2910> 1,467円 -22 円 (-1.5%) 本日終値
ロック・フィールド<2910>が3日続落。5日の取引終了後に25年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.6%増の126億5700万円、最終損益は1億300万円の赤字(前年同期は3億2600万円の黒字)となった。最終赤字への転落を嫌気した売りが優勢となったようだ。商品の継続的な価格改定や販促効果により増収となり、原材料費率が改善した半面、人件費が上昇した。創業者に対する特別功労金を特別損失に計上したことも響いた。
■セブン&アイ <3382> 2,133.5円 -31 円 (-1.4%) 本日終値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>は売り買い交錯の展開いる。この日朝方、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから受けている買収提案に関し、クシュタール側に送付した同提案への回答を公開した。セブン&アイ株を1株当たり14.86ドルで取得するという法的拘束力のない初期的な提案についてセブン&アイ側は、既に実行あるいは今後実行を検討している追加的な施策による潜在的な株主価値の短中期的な実現について「著しく過小評価している」と回答。また、米国の競争法当局との関係で直面しうる複数の重要な課題について適切に考慮されていないとした。
■トヨタ自動車 <7203> 2,582.5円 -33.5 円 (-1.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が4日続落。5日にドイツのBMWグループと水素社会実現に向けた協力関係の強化を発表。燃料電池システムの開発やインフラ整備などに共同で取り組む方針を示した。更に日本経済新聞電子版が6日、「トヨタ自動車や日産自動車などが国内の車載向けを中心に蓄電池の製造を増やす」と報じた。ただBMWとの協力関係の強化に関しては事前に報道が出ていた。日本時間今晩に予定される8月の米雇用統計の公表を受け外為市場でドル安・円高が進行するリスクが意識されるなか、蓄電池の増産報道を受けてトヨタ株に買い向かう姿勢も限られており、自動車株に対しては買い持ち高を圧縮する目的の売りが続いているようだ。日産自動車<7201>やSUBARU<7270>が冴えない。
■パナHD <6752> 1,229.5円 -1 円 (-0.1%) 本日終値
パナソニック ホールディングス<6752>が後場に一時プラスに転じた。6日、連結子会社のパナソニック エナジーが、SUBARU<7270>に向けた車載用円筒形リチウムイオン電池の供給計画と、国内電池工場の新設計画について発表した。更に、マツダ<7261>に対しても車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に向けて本格的な準備を開始するという。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。パナソニック エナジーとSUBARUは群馬県大泉町でリチウムイオン電池工場を新設する計画に向けて準備に着手する。また、パナソニック エナジーは能力増強を図り、大阪府内の工場で生産する円筒形リチウムイオン電池セルについて、マツダにおいてモジュール・パック化する計画も示している。
■Unipos <6550> 178円 +50 円 (+39.1%) ストップ高 本日終値
Unipos<6550>が大幅続伸。同社は5日、事業承継前後の組織に特化したカルチャー変革サービス「カルチャー変革for跡継ぎ」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスでは、カルチャー変革を実現した企業との対話・見学の機会、カルチャー変革実行フェーズにおけるアプローチ、ITシステム、カルチャー変革を魅せるコンテンツ制作などを提供するとしている。
■パスコ <9232> 2,057円 +400 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
パスコ<9232>はストップ高。5日の取引終了後、セコム<9735>と伊藤忠商事<8001>から非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格が1株2140円であることから、これにサヤ寄せする格好となった。TOB成立後の持ち株比率は、現在の親会社であるセコムが75%、パスコ株の取得・所有を目的に伊藤忠が設立したISフロンティアパートナーズが25%となる見通し。買い付け予定数は407万9186株(上限・下限設定なし)、買い付け期間は9月6日から10月22日まで。これを受け、東京証券取引所は5日付でパスコ株を監理銘柄(確認中)に指定した。
株探ニュース
壱番屋<7630>が6日ぶりに反発した。5日に発表した8月度の月次情報によると、既存店売上高は前年同月比15.8%増と2ケタの伸びを示した。上昇率の高さは昨年9月以来の大きさとなった。同社は今年8月1日より「カレーハウス CoCo 壱番屋」でベースカレーなどの値上げを実施したが、同月の客数は前年同月比2.0%増と2カ月ぶりに前年同月を上回った。値上げによる客離れを回避し、台風の影響を受けながらも大幅な増収につなげたことを好感した買いが株価を支援したようだ。全店売上高は同14.8%増となった。
■セコム <9735> 10,780円 +25 円 (+0.2%) 本日終値
セコム<9735>は堅調。5日取引終了後、9月30日を基準日として1対2の株式分割を実施すると発表。あわせて株主優待制度の新設を明らかにしており、これらが株価の下支え材料となった。株主優待については毎年3月末時点で100株以上を保有する株主に、保有株式数や継続保有年数に応じて3000~3万円相当の防災備蓄品を贈呈する予定。来年3月から開始する。新NISA制度の導入を契機に株式投資が広がるなかで自社を選択してもらう機会を増やすと同時に、優待品の提供を通じて自社商品・サービスをより深く知ってもらう狙い。
■帝人 <3401> 1,344円 +1.5 円 (+0.1%) 本日終値
帝人<3401>が続伸。旧村上ファンド系とされる投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが帝人の株式を買い増したことが5日取引終了後に判明し、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、保有割合は6.03%から7.67%に上昇した。報告義務発生日は8月30日となっている。
■レノバ <9519> 1,003円 -25 円 (-2.4%) 本日終値
レノバ<9519>は後場に下げに転じた。6日、持ち分法適用会社の御前崎港バイオマスエナジーが保有する大型バイオマス発電所について、営業運転の開始時期を変更すると発表した。今年10月中の運転開始に向けて試運転を進めていたものの、ボイラー・タービン設備の最終調整に時間を要していることから、25年3月中に予定を延期するという。業績貢献が後ろ倒しとなる見込みとなったことを嫌気した売りが出たようだ。レノバは現時点においては今期の業績予想は変更しないとしている。
■ロック・フィールド <2910> 1,467円 -22 円 (-1.5%) 本日終値
ロック・フィールド<2910>が3日続落。5日の取引終了後に25年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.6%増の126億5700万円、最終損益は1億300万円の赤字(前年同期は3億2600万円の黒字)となった。最終赤字への転落を嫌気した売りが優勢となったようだ。商品の継続的な価格改定や販促効果により増収となり、原材料費率が改善した半面、人件費が上昇した。創業者に対する特別功労金を特別損失に計上したことも響いた。
■セブン&アイ <3382> 2,133.5円 -31 円 (-1.4%) 本日終値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>は売り買い交錯の展開いる。この日朝方、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから受けている買収提案に関し、クシュタール側に送付した同提案への回答を公開した。セブン&アイ株を1株当たり14.86ドルで取得するという法的拘束力のない初期的な提案についてセブン&アイ側は、既に実行あるいは今後実行を検討している追加的な施策による潜在的な株主価値の短中期的な実現について「著しく過小評価している」と回答。また、米国の競争法当局との関係で直面しうる複数の重要な課題について適切に考慮されていないとした。
■トヨタ自動車 <7203> 2,582.5円 -33.5 円 (-1.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が4日続落。5日にドイツのBMWグループと水素社会実現に向けた協力関係の強化を発表。燃料電池システムの開発やインフラ整備などに共同で取り組む方針を示した。更に日本経済新聞電子版が6日、「トヨタ自動車や日産自動車などが国内の車載向けを中心に蓄電池の製造を増やす」と報じた。ただBMWとの協力関係の強化に関しては事前に報道が出ていた。日本時間今晩に予定される8月の米雇用統計の公表を受け外為市場でドル安・円高が進行するリスクが意識されるなか、蓄電池の増産報道を受けてトヨタ株に買い向かう姿勢も限られており、自動車株に対しては買い持ち高を圧縮する目的の売りが続いているようだ。日産自動車<7201>やSUBARU<7270>が冴えない。
■パナHD <6752> 1,229.5円 -1 円 (-0.1%) 本日終値
パナソニック ホールディングス<6752>が後場に一時プラスに転じた。6日、連結子会社のパナソニック エナジーが、SUBARU<7270>に向けた車載用円筒形リチウムイオン電池の供給計画と、国内電池工場の新設計画について発表した。更に、マツダ<7261>に対しても車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に向けて本格的な準備を開始するという。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。パナソニック エナジーとSUBARUは群馬県大泉町でリチウムイオン電池工場を新設する計画に向けて準備に着手する。また、パナソニック エナジーは能力増強を図り、大阪府内の工場で生産する円筒形リチウムイオン電池セルについて、マツダにおいてモジュール・パック化する計画も示している。
■Unipos <6550> 178円 +50 円 (+39.1%) ストップ高 本日終値
Unipos<6550>が大幅続伸。同社は5日、事業承継前後の組織に特化したカルチャー変革サービス「カルチャー変革for跡継ぎ」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスでは、カルチャー変革を実現した企業との対話・見学の機会、カルチャー変革実行フェーズにおけるアプローチ、ITシステム、カルチャー変革を魅せるコンテンツ制作などを提供するとしている。
■パスコ <9232> 2,057円 +400 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
パスコ<9232>はストップ高。5日の取引終了後、セコム<9735>と伊藤忠商事<8001>から非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格が1株2140円であることから、これにサヤ寄せする格好となった。TOB成立後の持ち株比率は、現在の親会社であるセコムが75%、パスコ株の取得・所有を目的に伊藤忠が設立したISフロンティアパートナーズが25%となる見通し。買い付け予定数は407万9186株(上限・下限設定なし)、買い付け期間は9月6日から10月22日まで。これを受け、東京証券取引所は5日付でパスコ株を監理銘柄(確認中)に指定した。
株探ニュース