NY株式:NYダウは219ドル安、雇用統計を警戒
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は219.22ドル安の40,755.75ドル、ナスダックは43.36ポイント高の17,127.66で取引を終了した。
民間の雇用統計となるADP雇用統計の8月分が想定外に弱く労働市場や景気の減速を懸念した売りに、寄り付き後、下落。その後、8月ISM非製造業景況指数が予想外に改善したため景気減速懸念が後退し、相場は下げ止まった。ただ、6日に発表予定の米雇用統計を警戒した手仕舞い売りにおされ、ダウは続落し、下げ幅を拡大。ナスダックは半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)の反発が支え、小幅上昇し、まちまちで終了した。セクター別では、自動車・自動車部品、小売が上昇した一方、運輸が下落。
格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は7月の予約が強く、さらに、燃料価格の下落が奏功するとし、第3四半期の見通しを引き上げ、上昇。電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)は欧州、中国で来年初旬にも政府の許可が得られれば運転支援導入すると発表し、売り上げ増期待に、上昇。動画配信サービスのロク(ROKU)はアナリストが「ロク・チャンネル・サービス」の可能性などを指摘し、投資判断を引き上げ、上昇した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの押し目買い推奨を受け、小幅高。通信会社のベライゾン(VZ)はブロードバンド強化を目指し同業のフロンティア・コミュニケーションズ・ペアレントを約95億ドルで買収することで合意したとの発表で小幅安。
半導体のブロードコム(AVGO)は取引終了後に四半期決算を発表。配当計画を発表も第4四半期の売上高見通しが予想に満たず、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ