話題株ピックアップ【夕刊】(2):SBG、レーザーテク、INPEX
■ソフトバンクグループ <9984> 7,781円 -652 円 (-7.7%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が急落。前日の米国株市場では米景気減速への懸念からハイテク株中心に売りが売りを呼ぶ状況となり、ナスダック総合株価指数が3.3%安と急落した。米ハイテク株への積極投資を行う同社は、ナスダック市場の動向と株価連動性が高く逆風となっている。足もと日経平均は先物主導の急落を強いられており、日経平均寄与度の高い同社株はインデックス売り圧力も下げを助長する形となっている。
■レーザーテック <6920> 24,455円 -2,040 円 (-7.7%) 本日終値
レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力銘柄は波乱含みの下げに見舞われた。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売りが噴出、NYダウなど主要株価指数が揃って大幅安に売られたが、そのなかでエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>などをはじめ半導体セクターの下落が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7.8%安と暴落しており、これが東京市場にも波及している。外国為替市場では足もと1ドル=145円近辺の推移と円高が急速に進んでいることも、リスク回避ムードを増幅させている。
■INPEX <1605> 2,032円 -145 円 (-6.7%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.21ドル安の1バレル=70.34ドルに下落した。一時70.1ドルと1月以来の水準に値を下げた。産油国であるリビアの石油生産停止の背景となっていた政治対立が近く解消される可能性がある、との見方から原油需給の緩和観測が強まった。また、3日発表の米8月ISM製造業景況感指数が市場予想に届かず、米景気減速に対する警戒感が強まったことも需要減少思惑から原油価格の下落要因となった。
■三菱UFJ <8306> 1,509円 -90 円 (-5.6%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が軒並み安。米国の8月ISM製造業景況感指数の公表後に米国の景気減速懸念が再燃し、米長期金利は3.83%に低下した。4日の円債市場でも長期金利は0.885%に低下し、直近の上昇が一服する格好となった。銀行株に対しては、内外金利の上昇に伴う事業環境の好転を見込んだ買い持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんだようだ。
■ネクソン <3659> 2,802.5円 -131 円 (-4.5%) 本日終値
ネクソン<3659>は4日ぶり反落。3日取引終了後、株主還元方針の内容を一部変更すると発表した。あわせて今期配当予想の増額修正を発表したが、全体波乱相場のなかツレ安する格好で同社株も下落している。還元方針の一部変更では、減損損失を除く前連結会計年度の営業利益のうち33%以上を目標に利益還元を実施することに加え、連結上の親会社所有者帰属持ち分当期利益率(ROE)目標を最低限10%、将来的に15%を目指すとする新たな方針を掲げた。これに伴い、24年12月期期末配当予想を7円50銭から15円に増額。中間配当7円50銭とあわせ、年間配当額は22円50銭(前期10円)となる見通しとなった。
■資生堂 <4911> 3,094円 -116 円 (-3.6%) 本日終値
資生堂<4911>が6日続落。SMBC日興証券が3日付で投資評価を「1」から「2」へ、目標株価を6200円から3800円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、トラベルリテール(TR)や中華圏での在庫調整の長期化で利益回復が遅れるとし、海外戦略の再策定や欧米など新たな成長ドライバーの顕在化を待ちたいという。国内化粧品市況の追い風を、中華圏需要の遅れや米国での生産トラブルで打ち消す形となり、2025年以降の中国需要の底打ちまで株価の調整局面が長期化する見込みとしている。
■ファーストリテイリング <9983> 45,740円 -1,240 円 (-2.6%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>は反落。3日の取引終了後に発表した8月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比25.3%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったものの、全般相場にツレ安する格好となった。気温が高く推移し、夏物商品の販売が好調だったことに加え、ニュース性のある新商品の販売が好調だった。内訳では、客単価が同5.8%増と上昇したほか、客数も同18.4%増と伸長した。
■USMH <3222> 858円 -4 円 (-0.5%) 本日終値
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が底堅い動き。3日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。保有株数に応じて配布している株主優待券の枚数を一部変更し、現行制度では2000株以上3000株未満保有で年間3万円分、3000株以上5000株未満保有で年間3万6000円分、5000株以上保有で年間6万円分としていた枚数を、25年2月末時点の株主から2000株以上3000株未満保有で年間4万円分、3000株以上保有で年間6万円分に拡充する。また、長期保有株主優待制度を導入し、1000株以上を3年以上継続保有する株主に対し、優待券(1000円分追加)または優待品を拡充して贈呈する。
■メディシノバ・インク <4875> 292円 +49 円 (+20.2%) 一時ストップ高 本日終値
メディシノバ・インク<4875>が続急伸。この日の寄り前、世界最大級のALS(筋萎縮性側索硬化症)研究コンソーシアムであるNEALSの24年次総会において、ALSを適応として現在実施中のMN-166(イブジラスト)のフェーズ2b/3臨床治験に関する演題がポスター発表に採択されたと発表しており、好材料視された。年次総会は10月21日から24日に米フロリダ州クリーンウォーター及びオンラインで開催され、同社のセッションは23日の予定となっている。
株探ニュース
ソフトバンクグループ<9984>が急落。前日の米国株市場では米景気減速への懸念からハイテク株中心に売りが売りを呼ぶ状況となり、ナスダック総合株価指数が3.3%安と急落した。米ハイテク株への積極投資を行う同社は、ナスダック市場の動向と株価連動性が高く逆風となっている。足もと日経平均は先物主導の急落を強いられており、日経平均寄与度の高い同社株はインデックス売り圧力も下げを助長する形となっている。
■レーザーテック <6920> 24,455円 -2,040 円 (-7.7%) 本日終値
レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力銘柄は波乱含みの下げに見舞われた。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売りが噴出、NYダウなど主要株価指数が揃って大幅安に売られたが、そのなかでエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>などをはじめ半導体セクターの下落が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7.8%安と暴落しており、これが東京市場にも波及している。外国為替市場では足もと1ドル=145円近辺の推移と円高が急速に進んでいることも、リスク回避ムードを増幅させている。
■INPEX <1605> 2,032円 -145 円 (-6.7%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.21ドル安の1バレル=70.34ドルに下落した。一時70.1ドルと1月以来の水準に値を下げた。産油国であるリビアの石油生産停止の背景となっていた政治対立が近く解消される可能性がある、との見方から原油需給の緩和観測が強まった。また、3日発表の米8月ISM製造業景況感指数が市場予想に届かず、米景気減速に対する警戒感が強まったことも需要減少思惑から原油価格の下落要因となった。
■三菱UFJ <8306> 1,509円 -90 円 (-5.6%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が軒並み安。米国の8月ISM製造業景況感指数の公表後に米国の景気減速懸念が再燃し、米長期金利は3.83%に低下した。4日の円債市場でも長期金利は0.885%に低下し、直近の上昇が一服する格好となった。銀行株に対しては、内外金利の上昇に伴う事業環境の好転を見込んだ買い持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんだようだ。
■ネクソン <3659> 2,802.5円 -131 円 (-4.5%) 本日終値
ネクソン<3659>は4日ぶり反落。3日取引終了後、株主還元方針の内容を一部変更すると発表した。あわせて今期配当予想の増額修正を発表したが、全体波乱相場のなかツレ安する格好で同社株も下落している。還元方針の一部変更では、減損損失を除く前連結会計年度の営業利益のうち33%以上を目標に利益還元を実施することに加え、連結上の親会社所有者帰属持ち分当期利益率(ROE)目標を最低限10%、将来的に15%を目指すとする新たな方針を掲げた。これに伴い、24年12月期期末配当予想を7円50銭から15円に増額。中間配当7円50銭とあわせ、年間配当額は22円50銭(前期10円)となる見通しとなった。
■資生堂 <4911> 3,094円 -116 円 (-3.6%) 本日終値
資生堂<4911>が6日続落。SMBC日興証券が3日付で投資評価を「1」から「2」へ、目標株価を6200円から3800円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、トラベルリテール(TR)や中華圏での在庫調整の長期化で利益回復が遅れるとし、海外戦略の再策定や欧米など新たな成長ドライバーの顕在化を待ちたいという。国内化粧品市況の追い風を、中華圏需要の遅れや米国での生産トラブルで打ち消す形となり、2025年以降の中国需要の底打ちまで株価の調整局面が長期化する見込みとしている。
■ファーストリテイリング <9983> 45,740円 -1,240 円 (-2.6%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>は反落。3日の取引終了後に発表した8月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比25.3%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったものの、全般相場にツレ安する格好となった。気温が高く推移し、夏物商品の販売が好調だったことに加え、ニュース性のある新商品の販売が好調だった。内訳では、客単価が同5.8%増と上昇したほか、客数も同18.4%増と伸長した。
■USMH <3222> 858円 -4 円 (-0.5%) 本日終値
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が底堅い動き。3日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。保有株数に応じて配布している株主優待券の枚数を一部変更し、現行制度では2000株以上3000株未満保有で年間3万円分、3000株以上5000株未満保有で年間3万6000円分、5000株以上保有で年間6万円分としていた枚数を、25年2月末時点の株主から2000株以上3000株未満保有で年間4万円分、3000株以上保有で年間6万円分に拡充する。また、長期保有株主優待制度を導入し、1000株以上を3年以上継続保有する株主に対し、優待券(1000円分追加)または優待品を拡充して贈呈する。
■メディシノバ・インク <4875> 292円 +49 円 (+20.2%) 一時ストップ高 本日終値
メディシノバ・インク<4875>が続急伸。この日の寄り前、世界最大級のALS(筋萎縮性側索硬化症)研究コンソーシアムであるNEALSの24年次総会において、ALSを適応として現在実施中のMN-166(イブジラスト)のフェーズ2b/3臨床治験に関する演題がポスター発表に採択されたと発表しており、好材料視された。年次総会は10月21日から24日に米フロリダ州クリーンウォーター及びオンラインで開催され、同社のセッションは23日の予定となっている。
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