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話題株ピックアップ【夕刊】(1):大阪チタ、トライアル、明治HD

■大阪チタ <5726>  2,752円  +240 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急騰。金属チタンの世界最大手で航空機向けなどを中心にグローバル展開している。2日取引終了後、スポンジチタンの生産能力を現行の年4万トンから5万トンに増強することを発表した。航空機需要が回復から成長軌道に転じていることなどを背景に、同社の尼崎工場の生産能力を増強する方針。投資額は約330億円で、27年度末までに引き上げる見通し。これが材料視される形で上値を見込んだ投資マネーを誘引した。

■GMO-GS <3788>  3,010円  +226 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が後場一段高。同社はきょう、自社の電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」が群馬県大泉町に導入されたと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。「電子印鑑GMOサイン」は、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービスで、印紙税や郵送費の削減、契約締結にかかる手間の軽減、時間の大幅な短縮により、業務の効率化を実現することができるという。なお、群馬県内での導入件数は5件目となる。

■トライアル <141A>  3,570円  +195 円 (+5.8%)  本日終値
 プライム市場の主力銘柄の戻りもさることながら、グロース市場に上場する中小型株を買い直す動きがひと際目立っている。旧東証マザーズ指数である東証グロース市場250指数は一時前日比2%高の681.13をつけるなど大幅上昇、8月27日ザラ場につけた戻り高値680.91を上回った。グロース市場に上場するバイオベンチャーの株価が総じて強いほか、これまで売り込まれていたAI・IoT周辺株に投資資金の流入が目立つ。また、グロース市場で時価総額上位の主力銘柄ではトライアルホールディングス<141A>、GENDA<9166>、インテグラル<5842>といった銘柄が物色人気を集めており、投資家のセンチメント改善に一役買っている。8月初旬の暴落で、これまでプライム市場の大型株を担保にグロース市場銘柄を信用買いしていた投資家も、追い証回避目的の投げ売りを強いられるケースが目立ち、結果としてグロース市場の需給関係が急改善した。これを受けて戻り売り圧力が緩和された銘柄群を中心に短期資金が攻勢をかけている。

■アズーム <3496>  5,960円  +320 円 (+5.7%)  本日終値
 アズーム<3496>が高い。同社はきょう午前11時ごろ、自社の予約管理システム「スマート空間予約」が、長崎空港ビルディング(長崎県大村市)が運営する有料貸室の予約システムに採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。スマート空間予約は、各事業者の運営業務にあわせたカスタマイズが可能。同社は今後も予約受付業務を改善したいと考える事業者の細かい要望にあわせた提案を行い、ユーザー・運営事業者双方に満足度の高いシステムを目指すとしている。

■TBSホールディングス <9401>  4,151円  +180 円 (+4.5%)  本日終値
 TBSホールディングス<9401>が反発。保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年3月期に投資有価証券売却益を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、計上額は判明次第開示するとしており、業績予想の修正が必要とされる場合にも速やかに開示するとしている。

■リンナイ <5947>  3,369円  +122 円 (+3.8%)  本日終値
 リンナイ<5947>が6日ぶりに反発した。SMBC日興証券が2日、リンナイの目標株価を3850円から3900円に増額修正した。投資評価は「2」を継続する。25年3月期第2四半期累計(4~9月)の業績に関し、減産影響の一巡などを背景に営業利益は前年同期と比べて大幅に回復すると想定。自己株式取得を含む高水準の株主還元が続くと見込むほか、国内におけるガス衣類乾燥機やハイブリッド給湯器などによる高付加価値化と、海外でのタンクレス給湯器の拡販により中期的な成長が続くか注目したいとしている。同証券はリンナイの26年3月期の営業利益予想を480億円から500億円に見直した。

■サトウ食品 <2923>  7,990円  +230 円 (+3.0%)  本日終値
 サトウ食品<2923>が3日続伸。同社は2日、12月2日出荷分からパックごはんの価格改定を実施すると発表した。「サトウのごはん」の全商品について約11~14%値上げする。原料米の急激な価格高騰と資材費や人件費、物流費の上昇により、このまま自社の企業努力だけで吸収し続けることは極めて困難との判断に至ったという。今後の収益力向上を期待した買いが入った。

■メディパル <7459>  2,615.5円  +63.5 円 (+2.5%)  本日終値
 メディパルホールディングス<7459>が反発。2日の取引終了後、自社株206万5300株(発行済み株数の0.93%)を9月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2億1922万6042株となる。

■明治ホールディングス <2269>  3,640円  +72 円 (+2.0%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が3日ぶりに反発。この日、10月1日出荷分から乳児用粉ミルクとスポーツ栄養(粉末プロテイン)の出荷価格を値上げすると発表しており、好材料視された。乳児用粉ミルク2品を3.5%、粉末プロテイン17品を6.0%値上げする。原材料価格の高止まりが続いていることに加えて、原油価格高騰の影響による物流コストや包装材価格の上昇、エネルギーコストなどの諸経費の高止まりの状態が続いており、企業努力だけでは現状の価格による販売の継続が難しい状況となったことが要因としている。

■ニデック <6594>  6,018円  +110 円 (+1.9%)  本日終値
 ニデック<6594>は反発。2日の取引終了後、富士通<6702>の光伝送システム「1FINITY」シリーズのハイエンドモデル「T900」「T950」に水冷モジュールが採用されたと発表しており、好材料視された。「1FINITY」シリーズは富士通が開発した光伝送システムで、都市圏や都市間において高速かつ大容量の伝送を可能にしたもの。そのうちの「T900」「T950」には世界で初めて光伝送システムに水冷技術を搭載しており、消費電力の大幅な削減を達成。同社の水冷モジュールが省エネ性能や小型化に貢献したとしている。

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