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東京株式(大引け)=53円高、米株高と円安好感も上値重い展開に

 2日の東京株式市場は方向感の見えにくい地合いとなり、日経平均株価は朝高後に軟化したが、その後切り返し、結局小幅プラス圏で着地している。

 大引けの日経平均株価は前営業日比53円12銭高の3万8700円87銭と続伸。プライム市場の売買高概算は14億154万株、売買代金概算は3兆3216億円。値上がり銘柄数は628、対して値下がり銘柄数は967、変わらずは51銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方はリスク選好ムードだったが、買い一巡後は値を消し、後場寄り早々に下げに転じる場面もあった。前週末の米国株市場ではNYダウが史上最高値を連日で更新、外国為替市場でもドルが買われ円安方向に振れたことから、東京市場も買い優勢でスタートした。しかし、寄り付きでフシ目の3万9000円台を約1カ月ぶりに回復したものの、その後は次第に上げ幅を縮小する展開に。半導体製造装置の主力銘柄が米半導体株高に追随できず、朝高後に売られる格好となり、全体指数を押し下げる形となった。週末に8月の米雇用統計発表を控え、足もと買い手控えムードも漂う。ただ、銀行や保険などの金融株が高く全体を支えた。日本時間今晩の米国株市場がレーバーデーで休場ということもあり、海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は3兆3000億円台と低水準だった。

 個別では、アドバンテスト<6857>が商いを伴い上昇、ソフトバンクグループ<9984>も頑強な値動き。IHI<7013>が大きく水準を切り上げ、川崎重工業<7012>も値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も堅調。フジクラ<5803>が物色人気、さくらインターネット<3778>は大幅高となった。ACCESS<4813>が値上がり率トップに買われ、ラクーンホールディングス<3031>が急騰、日本システム技術<4323>も値を飛ばした。このほか、東京センチュリー<8439>も大きく上値を追った。

 半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位の東京エレクトロン<8035>が揃って下落、三菱重工業<7011>も小幅ながら下げた。日本郵船<9101>も下値を試す展開に。アンビスホールディングス<7071>、ホーチキ<6745>が急落、住友ファーマ<4506>、中外製薬<4519>、ケアネット<2150>も大幅安となった。

出所:MINKABU PRESS

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