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話題株ピックアップ【昼刊】:ACCESS、QPS研究所、トリケミカル

■ACCESS <4813>  1,294円  +97 円 (+8.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ACCESS<4813>が大幅続伸。前週末8月30日取引終了後に2~7月期連結決算を発表し、売上高は80億5900万円(前年同期比19.6%増)、営業損益は6億5000万円の赤字(前年同期11億2500万円の赤字)となった。大幅な増収と営業赤字縮小を好感した買いが入っている。ネットワーク機器向けソフトウェアなどを手掛ける主力のネットワーク事業が大きく伸びたほか、IoTソリューションなどを提供するIoT事業も堅調だった。なお、通期の増収・営業黒字見通しに変更はない。

■QPS研究所 <5595>  1,639円  +98 円 (+6.4%)  11:30現在
 QPS研究所<5595>が急伸。IHI<7013>や川崎重工業<7012>が大幅高となっている。防衛省は前週末8月30日、2025年度予算案の概算要求の概要を公表した。要求額は8兆5389億円と過去最大の水準。スタンド・オフ防衛能力の実効性確保に向け、目標情報の収集などに効果を発揮する衛星コンステレーションの構築に着手する方針も示している。防衛・宇宙関連事業を展開する企業の業績にポジティブな影響を及ぼすとの思惑から、関連銘柄の一角に買いが入ったようだ。

■トリケミカル研究所 <4369>  3,990円  +215 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 トリケミカル研究所<4369>は大幅高で4日続伸。前週末8月30日の取引終了後、25年1月期連結業績予想について売上高を148億9000万円から170億円(前期比51.2%増)へ、営業利益を33億8000万円から39億円(同2.0倍)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まっている。主要販売先の半導体業界が生成AI関連需要の増加などを受けて一時の落ち込みから回復に転じており、これが追い風となった。同時に発表した2~7月期決算は売上高が79億7400万円(前年同期比41.8%増)、営業利益が19億3900万円(同76.2%増)だった。

■ネクセラファーマ <4565>  1,440円  +40 円 (+2.9%)  11:30現在
 ネクセラファーマ<4565>が3日ぶりに反発している。この日の寄り前に、統合失調症治療薬候補「NBI-1117568」に関して、ニューロクラインバイオサイエンシズ<NBIX>からマイルストーン3500万ドルを受け取ることになったと発表しており、好材料視されている。「NBI-1117568」は、初めての経口投与可能なムスカリンM4受容体選択的作動薬で、統合失調症治療薬として開発されている。ネクセラとニューロクライン社は、主要な神経疾患の治療薬開発を目指して21年11月に提携契約を締結していたが、第2相臨床試験の良好な結果により事前に定められたマイルストーン受領要件の全てが満たされたと確認され、今回の受領に至ったという。なお、同マイルストーンは、24年12月期第3四半期に一括で収益計上される予定だ。

■セブン&アイ <3382>  2,136.5円  +38 円 (+1.8%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が反発している。日本経済新聞電子版が8月31日、「カナダのアリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングス(HD)買収提案に関連し、米資産運用会社アーティザン・パートナーズが30日、セブン&アイに対して書簡を送ったことがわかった」と報じた。セブン&アイの株主であるアーティザンは書簡のなかで「クシュタールとの交渉が最良だ」などとし、早期の交渉開始を求めたという。買収に関連した交渉が進展するとの思惑から、株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いがセブン&アイに入ったようだ。アーティザンはセブン&アイの経営陣に対し、日本における不採算事業を早急に整理すべきだなどとも指摘したもようだとしている。

■パナHD <6752>  1,233円  +20.5 円 (+1.7%)  11:30現在
 パナソニック ホールディングス<6752>が5日続伸している。8月30日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想を中間・期末各20円の年40円にすると発表しており、前期比5円の増配となることが好感されている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,340円  +40 円 (+1.2%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が続伸している。前週末8月30日の取引終了後、判例データや法令、法律専門書籍などの膨大な情報をもとにしたデータベースに生成AIを組み込んだ「リーガルブレイン」をリサーチツールに搭載し、提供を開始したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。法的論点の抽出・整理と情報の収集が可能な統合型AIリーガルリサーチツールを提供する。調べたい情報を入力すると、AIが法的論点を考慮したうえで、リーガル情報を横断的にリサーチする。情報収集などに必要な時間の短縮が可能となり、業務の効率化を促す。

■東京エレクトロン <8035>  25,920円  +115 円 (+0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続伸。前週末の米国株市場では半導体世界大手のインテル<INTC>が9%を超える大幅高に買われたほか、画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>など半導体主力株に買いが優勢となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに大きく反発する展開となった。特に決算発表を受けて8月29日に急落したエヌビディアが切り返したことは、市場のセンチメント改善に一役買っている。東京市場でも米半導体株高を受けて大手製造装置メーカーなどを買い戻す動きが表面化、為替市場で円安方向に振れていることも追い風となっている。

■ホーチキ <6745>  2,150円  -159 円 (-6.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ホーチキ<6745>は3日ぶりに大幅反落した。同社は前週末8月30日の取引終了後、エア・ウォーター<4088>などがホーチキの株式を売り出すと発表。短期的な株式需給の悪化を警戒した売りが出たようだ。エアウォータのほか、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下の三井住友海上火災保険、アイホン<6718>などが売り出す。売出株数は合計170万7400株。需要状況に応じ上限25万6100株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。売出価格は9日から11日までのいずれかの日に決める。

■浜松ホトニクス <6965>  3,723円  -161 円 (-4.2%)  11:30現在
 浜松ホトニクス<6965>が軟調推移。前週末8月30日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。同時に自社株の取得枠の拡大についても公表したが、取得総数の上限を売出株数の規模が上回っており、需給悪化を懸念した売りが膨らんだようだ。トヨタ自動車<7203>から売却の意向を確認したことに伴い、政策保有株式に関する取り組みの一環として売り出しを実施する。売出株数は730万4400株で、売出価格は9月9日から11日までのいずれかの日に決める。需要状況に応じて上限109万5600株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。半面、ホトニクスは6月の取締役会で決議した自社株買いに関し、取得総数の上限を280万株から650万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.19%)に、取得総額の上限を100億円から200億円に引き上げると開示した。取得期間の期限は12月30日から25年3月31日に変更する。

■FLネット <9241>  2,002円  +386 円 (+23.9%)  11:30現在
 フューチャーリンクネットワーク<9241>が動意づき、現在はストップ高カイ気配となっている。同社はきょうの取引開始前に、人工知能(AI)×地域活性化をテーマとした新会社「地域活性AIテクノロジーズ」を設立したと発表。これが材料視されているようだ。新会社の事業内容は「AI技術を活用した地域活性化事業」「先進AI技術の開発検証事業」「AIを中心としたリスキリング/ラーニング事業」など。FLネットのノウハウと体制を生かしつつ、新しい技術の獲得、人材採用、他社とのアライアンスなど機動的に事業を推進するとしている。

■サスメド <4263>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サスメド<4263>がカイ気配。同社は前週末8月30日の取引終了後、不眠障害用プログラム「サスメドMed CBT-i不眠障害用アプリ」に関し、製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。2024年度の診療報酬改定時の議論で、医師が実施する対面式の認知行動療法の不眠症への適用拡大が見送られ、同社が想定していた診療報酬を準用する形での保険収載も見送りになった。今回、同年度の診療報酬改定で、疾患治療用プログラムについて原則として特定保険医療材料として評価するといった保険医療材料制度の見直しが行われたことに伴い、改定後の制度を踏まえて保険収載の手続きを進めるため、申請を行った。発表をポジティブ視した買いが集まったようだ。一部変更が承認された場合、中央社会保険医療協議会などでの了承を経て保険収載が行われることとなるが、具体的な日程は現時点では未定という。

■ラクーンHD <3031>  663円  +87 円 (+15.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ラクーンホールディングス<3031>が急動意、7月末ザラ場以来となる600円台を大きく回復、一時98円高の674円まで駆け上がる場面があった。同社は衣料品や雑貨のECサイト運営を主力事業に、掛け売り決済代行や売掛債権保証、家賃保証などのフィナンシャル事業も展開している。足もとの業績は企業向け後払い決済サービスなどを中心に好調に推移している。前週末8月30日取引終了後にこれまで非開示だった25年4月期上期(24年5~10月期)の業績予想を発表、営業利益は前年同期比78%増の5億8000万円を予想しており、これが株価を強く刺激した。なお、5~7月期の営業利益は2億9900万円(前年同期比8%増)だった。

■ジーダット <3841>  1,723円  +223 円 (+14.9%)  11:30現在
 ジーダット<3841>は大幅続伸。前週末8月30日の取引終了後、半導体製造の市場投入までの時間を短縮する総合的なAI駆動型プロセス制御プラットフォームを提供する仏POLLEN METROLOGYと販売代理店契約を締結したと発表した。これにより、ジーダットは国内の半導体製造分野の顧客に対して、同プラットフォームを提供する。これを材料視した買いが入っている。

■エフ・コード <9211>  1,156円  +112 円 (+10.7%)  11:30現在
 エフ・コード<9211>が急騰、13週移動平均線とのマイナスカイ離を解消し底値圏離脱を明示した。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が進展するなか、同社はCX(カスタマー・エクスペリエンス)に基づく集客や顧客育成をSaaS(クラウドを経由したソフトウェア)で提供し、高水準の需要をとらえている。業績は目を見張る伸びを示しており、23年12月期は売上高が2.3倍化、営業利益は5倍化した。続く24年12月期も売上高が前期比90%の増収を見込み、営業利益は2.1倍化と大幅な伸びで過去最高更新が見込まれている。営業利益は22年12月期と比較してわずか2年で10倍化している。

●ストップ高銘柄
 T.S.I <7362>  1,741円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 マーキュリー <5025>  633円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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