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3167 TOKAI

東証P
922円
前日比
-2
-0.22%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.4 1.35 3.69 1.61
時価総額 1,288億円
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TOKAI Research Memo(3):2025年3月期第1四半期業績は増収増益、計画を上回る滑り出し(2)


■TOKAIホールディングス<3167>の業績動向

(3) CATV事業
CATV事業の売上高は前年同期比1.8%増の8,978百万円、営業利益は同2.1%増の1,652百万円と着実に成長した。地域密着の事業者として地元の情報発信や番組制作に注力するとともに、大手動画配信事業者と提携するなどコンテンツの充実に努めたこと、またFTTHへの投資により高速インターネットサービスの営業活動を積極的に進めたことが増収増益要因となった。第1四半期末の顧客件数は放送サービスで前年同期比4千件増の919千件、通信サービスで同19千件増の398千件となった。前期末比では放送サービスが横ばい、通信サービスが4千件増となっており、放送サービスの既存顧客に対して通信サービスの契約を着実に獲得していることが窺える。

(4) 建築設備不動産事業
建築設備不動産事業の売上高は前年同期比4.7%増の5,080百万円、営業利益は同79.4%増の226百万円となった。売上高の内訳を見ると、建築・設備工事が同1.6%増の3,107百万円、不動産販売・管理が同5.9%増の1,574百万円とそれぞれ堅調だったほか、土木工事も同20.2%増の452百万円と好調に推移し、おおむね会社計画どおりの進捗となった。

(5) アクア事業
アクア事業の売上高は前年同期比22.1%増の2,285百万円、営業利益は同38.8%増の136百万円と好調に推移した。顧客獲得コストが2億円ほど増加したが増収効果で吸収した。第1四半期末の顧客件数は前年同期比8千件増の173千件となった。顧客件数の増加に対して増収率が大きくなっているのは、2023年4月より新たに取り扱いを開始した給水型浄水ウォーターサーバー「しずくりあ」の販売が大きく伸長したことが要因だ。既存の宅配水サービスはウォーターサーバーを無料で貸し出し、定期配送する天然水の販売で収益を稼ぐビジネスモデルであったが、「しずくりあ」はウォーターサーバーの販売と6ヶ月ごとのメンテナンスサービスで収益を稼ぐビジネスモデルとなる。

同社では、既存の宅配水サービスの解約希望者に対して月額平均利用料が半分程度に安くなる「しずくりあ」を提案することで解約防止につなげている。「しずくりあ」の顧客件数は第1四半期末で11千件、前期末比で6千件の増加となった。既存サービスについても新規顧客の獲得を進めており、前期末比では横ばいの162千件となっている。なお、「しずくりあ」の売上高については新規契約の動向によって変動することになるが、利益面では宅配水の配送費用がかからないため既存サービスと比較し大きな差はないものと見られる。

(6) その他・調整額
その他の売上高は前年同期比20.6%増の1,197百万円となった。介護事業はデイサービスの利用者数増加により同2.9%増の355百万円となり、婚礼催事事業も法人等の一般宴会の利用件数が増加したことにより同9.9%増の310百万円となった。また、船舶修繕事業も修繕隻数の増加により同63.5%増の309百万円となった。本社費用を含めた営業損失は1,734百万円と同5百万円減少した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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