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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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15.8 2.35 2.04 0.11
時価総額 1,784億円

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サイジニア Research Memo(4):シナジー効果の高い「ZETA CXシリーズ」


■サイジニア<6031>の事業内容

2. 事業内容
ZETAのCX改善サービス「ZETA CXシリーズ」には様々な製品がある。主なものに、主力製品で大規模ECにおいて国内トップクラスのシェアを誇るサイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、導入先の延べ投稿数が1,000万件超という国内トップクラスのレビューデータを誇るレビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」、回遊率向上・離脱率低減を実現するハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」、デジタルマーケティングの新領域であるリテールメディアへの扉を開く先駆的なツールで、「ZETA HASHTAG」と連携することでリアルタイムのユーザーニーズを反映した検索連動型広告を表示する「ZETA AD」の4つがある。ほかにもレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」、ECキュレーションエンジン「ZETA BASKET」、OMO・DXソリューション「ZETA CLICK」、予測・パーソナライズソリューション「ZETA DMP」などがある。また、サイジニア本体では、サイト内レコメンドエンジン「デクワス.RECO」や、オンライン上の情報を一元管理するクラウドプラットフォーム「Yext」などを展開している。自社EC事業を強化したい企業がアパレル以外でも増えていることから新規顧客が増加傾向にある。加えて、同社製品を連携することでシナジー効果が高まるため複数購買する既存顧客も増えている。以下、主力製品などについて説明する。

(1) サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」
絞り込みや並び替えなどの自由度と柔軟性を追求した、サイト内の検索を最適化するマーケティングソリューションである。圧倒的な高速処理能力とAIによる自動最適化によってサイトの利便性を向上することができ、また売上拡大に伴う大規模化・高負荷化にも対応しており、ユーザー離脱率の低下やコンバージョンの最大化を促進できる。特長として、データ処理の高速化によるサイト内検索のスピード向上、ユーザー層・商材・サービスなどの特性に合わせ最適化された精度の高い検索、経験豊富なエンジニアのチューニングによる運用負担軽減などがあり、様々な業界の大手企業に選ばれる理由になっている。

(2) レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」
サイト内にレビューコンテンツを実装できるソリューションで、点数による評価やフリーコメント、スタッフレスポンスなどの多彩な機能によりサイトコンテンツの充実化が図れる。また、他のユーザーのリアルな声を届けることで、透明性と信頼性の高いマーケティングが可能となる。特長として、5つ星評価や複数軸、フリーコメントなど効果的な表示機能、ユーザーがストレスなくレビューを入力できるシンプルな投稿画面、レビュー投稿の活性化によりSEO対策としても有効なことなどがある。

(3) ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」
ハッシュタグの活用によってCX向上やSEO改善を実現するソリューションである。商品説明やUGCのテキストを解析することで、その商品にまつわるホットなキーワードを抽出してハッシュタグを自動生成する。同製品により、意外なキーワードの組み合わせを発見しショッピングが一層楽しくなるCXを実現できるため、回遊率の向上や離脱率・直帰率の低減を図れるほか、キーワードに対するさらなるSEO効果が期待できる。なお、グーグルが日本限定でハッシュタグ検索を開始したことで、検索サイトからの流入施策としても注目されている。

(4) リテールメディア広告エンジン「ZETA AD」
サイト内広告を最適化するマーケティングソリューションで、コンバージョン率を圧倒的に高めることができる。具体的には、「サイト内検索クエリ」を分析して広告を最適化することで、ユーザーニーズを捉えた広告をリアルタイムで打つことが可能になる。このほか、「ZETA SEARCH」以外のサイト内検索エンジンへの連携や、アドネットワークとの接続配信、フィードバックデータの蓄積で精度が向上するといった特長がある。

(5) リテールメディアとは
同社製品のなかで、「ZETA AD」は新領域と言われるリテールメディア向けの製品である。リテールメディアとは、リテーラーやモールなど小売関連企業が保有するECサイトやアプリなどの広告媒体を指す。インターネット広告市場においてクッキー規制によってリターゲティング広告の配信が難しくなると予想されることから、その代替策の1つとして、リテールメディア広告が注目されるようになってきた。海外ではアマゾンやウォルマート、国内でもZOZO<3092>やアスクル<2678>が既に大きな広告収益をあげており、セブン&アイ・ホールディングス<3382>など多くの有力企業が収益化のために利用を検討している。

現状、ECサイトに単にベタ貼りする広告もリテールメディア広告と言われることがあるが、それはメディアが変わっただけで従来のインターネット広告と変わりなく、リターゲティング広告からシフトしてきた事業者によって既にレッドオーシャン化している。本来の意味のリテールメディア広告は、「ZETA AD」が行っているECサイト内検索連動型広告のことである。「ZETA AD」は、「ZETA CXシリーズ」の他の製品と連動してサイト内情報を十分に生かせるためユーザーが購買に至る確度が高い。また、処理スピードや在庫連動、基幹システムとの連携、ダイナミックプライシングなど高度な機能を持ち、各EC事業者に寄り添った非常に手間のかかる運営支援が必要となる。そのため同社以外でこうした製品を扱っている企業はほとんどない(参入しても手間がかかるため途中で離脱してしまう)。したがって、ブルーオーシャンのうえ成長余地も大きい市場である。

(6) 高い人気を誇る「ZETA CXシリーズ」
「ZETA CXシリーズ」は、顧客が運営するECサイトの検索エンジンの性能を高める。また、アパレルや家電、ショッピングモールなど各サイトに合わせた自由度の高い設計や柔軟なデータ連携が可能なほか、チューニングなど継続的なサポートも提供している。さらに、サイトを利用するユーザーの視点に立った設計となっており、ユーザーの購買体験や意欲を高める。このため、様々な顧客の戦略的なマーケティングを支援するソリューションとして、各種メディア・ランキングで上位または推奨サービスとなっていることが多い。同社調査によると、EC売上高上位30社のうち30%以上、ファッションEC売上高上位30社のうち約46%が「ZETA CXシリーズ」を導入している(2024年1月時点)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SO》

 提供:フィスコ

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