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29日の株式相場見通し=反落、エヌビディアの時間外急落が重荷

 29日の東京株式市場は半導体関連株などを中心に売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は3日ぶりに反落となりそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、独DAXや仏CAC40など主要国の株価は堅調だった。独DAXは直近17営業日で15勝2敗となり、およそ3カ月半ぶりの高値をつけた。しかし、米国株市場では引け後の画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、半導体セクターなどハイテク株を中心にポジション調整の売りが上値を押さえた。NYダウは4日ぶりに反落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も1%強の下落となっている。そして注目されたエヌビディアの5~7月期決算は売上高が2.2倍、最終利益が2.7倍となり市場コンセンサスを上回ったほか、データセンター向け売上高も2.5倍と大幅な伸びを達成した。また8~10月期の売上高見通しも事前予想を上回る内容だった。加えて500億ドルの自社株買い枠も新たに設定している。ところが、これだけの条件が揃っても同社株は決算発表後に時間外で急落した。これを受け東京市場では半導体製造装置大手など主力銘柄に売りが先行する可能性が高い。外国為替市場ではドルが買われる展開となっており、足もとドル高・円安方向に振れていることは輸出セクターにポジティブ材料となるが、反応は限られそうだ。

 28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比159ドル08セント安の4万1091ドル42セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同198.793ポイント安の1万7556.027だった。

 日程面では、きょうは対外・対内証券売買契約、7月の建機出荷、8月の消費動向調査など。海外では8月の独消費者物価指数(CPI)速報値、週間の新規失業保険申請件数、4~6月期米実質国内総生産(GDP)改定値、7月の米仮契約住宅販売指数など。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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