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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ドリコム、山洋電、平田機工

■ドリコム <3793>  1,101円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 ドリコム<3793>がストップ高。27日午後2時ごろに、スマートフォン向けリアルライフ宝探しゲーム「Disney STEP(ディズニー ステップ)」を25年春にリリースすると発表しており、引き続きこれを好材料視した買いが流入した。「Disney STEP」は、位置情報機能を活用したスマホ向けゲームアプリ。いつも暮らしている街が宝探しの舞台へと変わり、ゲーム内に登場するミッキーたちと一緒に宝探しを楽しめるというもので、プレイヤーは街に隠されたディズニー作品をモチーフにした宝物「トレジャー」を探してコレクションするという。また同社はきょう午前10時ごろ、企業のITインフラ人員不足を解消する「Mx.インフラソリューション」の提供を開始すると発表しており、これも好材料視されている。

■山洋電気 <6516>  8,740円  +790 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 山洋電気<6516>が大幅高で7日続伸し年初来高値を更新。27日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)による株式保有割合が5.24%と、新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月20日としている。

■平田機工 <6258>  5,270円  +325 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 平田機工<6258>が大幅続伸。27日の取引終了後、電気自動車(EV)向け「ドライブユニットの組立ライン」の大型案件とEV向け「バッテリー充放電関連設備」案件を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回受注したEV用ドライブユニットの組立ラインは受注金額約87億円で、工事の進捗に応じて売り上げ計上する予定。一方、バッテリー充放電関連設備の受注金額は約56億円で、同じく工事の進捗に応じて順次売り上げ計上を予定している。

■日本空調サービス <4658>  1,053円  +61 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 日本空調サービス<4658>が急反発。27日の取引終了後、4月28日に創業60周年を迎えたことを記念して記念株主優待を実施すると発表しており、好材料視された。24年9月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて500円分~1万円分のQUOカードを贈呈する。

■第一工業製薬 <4461>  3,140円  +175 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 第一工業製薬<4461>は大幅高。午後2時ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を700億円から730億円(前期比15.7%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同2.4倍)へ上方修正すると発表。あわせて配当の増額を発表しており、これらを好感した買いを集めた。ハイエンドサーバー向け電子材料の大幅な伸長や、市況回復などによる販売好調によって上期業績が従来予想を上回ったため通期予想も見直した。配当予想は70円から90円(前期65円)に引き上げた。

■東映アニメーション <4816>  3,165円  +155 円 (+5.2%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が大幅続伸。SBI証券が27日、東映アニメの目標株価を3700円から3850円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。「スラムダンク」や「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権や、「ワンピース」の海外配信権の販売が好調に推移していると指摘。今後も主力IP(知的財産)によるライセンスビジネスのモメンタムは好調な状況が継続すると想定するとともに、「ドラゴンボール」関連でのビジネスの収益動向も注目されるとしている。同証券は東映アニメの26年3月期営業利益予想をこれまでの302億2700万円から311億1900万円に見直した。

■トヨタ自動車 <7203>  2,746.5円  +102.5 円 (+3.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が大幅続伸。27日の取引終了後、7月23日に発表していた自己株式の公開買い付け(自社株TOB)の結果を発表した。同日終値の3109円を下回る1株2781円でのディスカウントTOBを通じ、大手金融機関や損保大手などから政策保有株式を買い取る予定だった。しかし、8月上旬に株価が急落し、時価がTOB価格を下回ったことを受け、応募株数が増加。買付予定株数2億9012万2345株に対し、応募株数は3億4382万8098株に膨らんだ。結果として大手金融機関など応募予定株主が応募株を全て売却できず、残存が生じることとなった。トヨタは来年4月30日までの期間で予定する総額1兆円を上限とする自社株買いの範囲内で追加取得する可能性を含め、方針について検討する予定としているが、株式市場においては残存株式に対してトヨタが新たに追加取得の方針を打ち出すとの思惑もあって、株式需給面で買い安心感をもたらしたようだ。

■アシックス <7936>  2,722円  +100 円 (+3.8%)  本日終値
 アシックス<7936>が続伸。SMBC日興証券が27日、アシックスの目標株価を2575円から3200円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。スポーツスタイル部門やオニツカタイガー部門の増収率が直近で際立つなかで、1~6月期は高価格帯商品が利益率を強く改善させていると指摘。D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)チャネルの強化やエントリーモデルの絞り込みによる利益率の改善余地を指摘したうえで、中長期的にはテニスシューズが成長ドライバーとなるかにも注目されるとしている。同証券はアシックスの25年12月期の営業利益予想をこれまでの918億円から1113億円に引き上げた。

■サワイGHD <4887>  6,211円  +173 円 (+2.9%)  本日終値
 サワイグループホールディングス<4887>は続伸。午前11時ごろ、医療系スタートアップのCureApp(東京都中央区)と減酒治療アプリの販売ライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視された。治療アプリは薬と同じように有効性・安全性が確認され、医療機器として使用されるスマートフォンアプリのこと。一般的なヘルスケアアプリと異なり、病気の予防、診断や治療などの医療行為を目的とするプログラム医療機器で厚生労働省の承認(もしくは認証)が必要な医療機器に分類されており、「減酒治療アプリ」に関しては現在国内において薬事承認や保険適用を受けたものはないが、CureAppでは24年3月に製造販売承認申請を行っている。なお、契約に基づき、サワイGHDは販売ライセンスの対価及び販売金額に応じたマイルストーンとして総額最大48億円、ならびにアプリ上市後の販売額に応じたロイヤルティーを支払うことになる。

■TREホールディングス <9247>  1,698円  +47 円 (+2.9%)  本日終値
 TREホールディングス<9247>が続伸。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2000円とした。同社は21年10月に建設分野の産業廃棄物処理を手掛けるタケエイと金属スクラップの資源リサイクルを手掛けるリバーホールディングスが経営統合して設立された共同持ち株会社。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比97.2%増の25億1300万円だった。単価改定や能登半島地震関連の取り扱いが寄与した。25年3月期の同利益は前期比6.8%増の83億円が予想されているが、同証券では89億円への上振れを見込んでいる。5月に発表した中期経営計画(25年3月~29年3月期)では、29年3月期の同利益を24年3月期比1.5倍の120億円とすることを掲げたことも評価している。

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