日プロ Research Memo(6):2024年5月期は増収増益
■日本プロセス<9651>の業績動向
1. 2024年5月期連結業績の概要
2024年5月期の連結業績は売上高が前期比6.1%増の9,468百万円、営業利益が同5.3%増の956百万円、経常利益が同4.2%増の1,008百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.0%増の730百万円だった。おおむね前回予想(2024年4月23日付で上方修正、売上高9,420百万円、営業利益950百万円、経常利益1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益720百万円)水準の増収増益で着地した。売上高、営業利益とも3期連続で上場来最高を更新した。
売上面は全セグメントが増収と順調だった。期首に計画した案件を着実に受注したことに加え、大規模案件の増加やサービス価値向上による受注単価上昇なども寄与した。コスト面では人的資本投資によって人件費や採用費が増加し、川崎事業所新設に伴って一過性となる事業所移転費用が発生したが、全体として増収効果や生産性向上効果などで吸収した。売上総利益は前期比6.5%増加し、売上総利益率は同0.1ポイント上昇して21.6%となった。販管費は同7.5%増加し、販管費比率は同0.2ポイント上昇して11.5%となった。この結果、営業利益率は同0.1ポイント低下して10.1%となった。営業利益率は若干低下したが、一過性費用の発生が影響していることを考慮すれば、利益率上昇基調に大きな変化はないと弊社では考えている。なお特別損失では前期計上の減損損失40百万円が一巡した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》
提供:フィスコ