橋本総業HD Research Memo(10):2025年3月期は、重点施策や販管費の抑制などにより増収増益を目指す
■業績動向
3. 2025年3月期の業績見通し
橋本総業ホールディングス<7570>の2025年3月期の連結業績は、売上高160,000百万円(前期比2.8%増)、営業利益2,400百万円(同3.9%増)、経常利益3,500百万円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,630百万円(同0.8%増)を見込んでいる。親会社株主に帰属する当期純利益については、前期に発生した特別利益がなくなるため増加率が低くなっている。
企業理念と中期計画に則り、既存分野のシェアアップと地域密着型の営業に積極的に取り組むとともに、重点施策として補助金を活用したリフォーム需要への対応や光熱費高騰に伴う省エネ商材の拡販などを進める計画だ。売上高は、例年全国で開催するみらい市の効果やTOTO製品の価格改定、空調機器類の伸びを想定し、増収を見込む。また、仕入価格と販売価格の管理強化により売上総利益の向上を図る一方、人件費の増加は続くものの前期限りの費用が多かったことから販管費の削減を進める。前期の業績が未達であったことから、2025年3月期の業績予想は達成可能性の高い前提になっているように思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ