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話題株ピックアップ【昼刊】:NSSOL、メルコ、MS&AD

■日鉄ソリューションズ <2327>  4,010円  +405 円 (+11.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 日鉄ソリューションズ<2327>が3連騰し年初来高値を更新している。26日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シンガポールに拠点を置く投資会社3Dインベストメント・パートナーズのNSSOL株式の保有割合が5.00%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月19日となっている。

■メルコホールディングス <6676>  3,305円  +326 円 (+10.9%)  11:30現在
 メルコホールディングス<6676>が高い。26日取引終了後、子会社で麺類の製造販売を手掛けるシマダヤ<250A>について、東京証券取引所への新規上場が承認されたと発表した。上場日は10月1日。これが材料視されている。今回のシマダヤの上場は、メルコが既存株主にシマダヤ株を現物配当した上で上場させる株式分配型スピンオフとなる。スピンオフ上場の実施後、シマダヤはメルコの連結子会社から外れる。これに伴い、メルコは25年3月期連結業績予想の修正を発表し、売上高を1500億円から1330億円(前期比8.8%減)へ、純利益を36億円から34億円(同12.9%増)へ引き下げた。また、配当予想も120円から100円(前期120円)へ減額した。

■大分銀行 <8392>  3,295円  +250 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 大分銀行<8392>が急反発。26日の取引終了後、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.58%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、好感されたようだ。取得期間は27日から11月29日まで。同時に、自己株式25万株を12月9日に消却することも開示した。

■MS&AD <8725>  3,294円  +68 円 (+2.1%)  11:30現在
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が5日ぶりに反発。東京海上ホールディングス<8766>とSOMPOホールディングス<8630>が上昇するなど、損保株が物色されている。国内の損保大手各社が来年から自動車保険料を引き上げる方針だと伝わり、収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。平均で3.5~5.0%程度の引き上げが行われる見通し。自然災害の発生や物価高を背景に修理費が増加し、保険金の支払額が増加していることが背景にあるという。

■INPEX <1605>  2,186.5円  +42 円 (+2.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>など資源エネルギー関連株が強い動き。業種別騰落では両銘柄の属する「鉱業」がTOPIXベース33業種中で値上がり率トップとなっている。ここ中東情勢など地政学リスクの高まりを背景に原油市況が再び上昇基調にある。前日はWTI原油先物価格が前日比2ドル59セント高と大幅に上昇し、3日続伸で1バレル=77ドル台まで水準を切り上げている。これを受けて原油価格と株価連動性の高い銘柄に投資資金が誘導されている。

■いすゞ自動車 <7202>  2,150.5円  +34.5 円 (+1.6%)  11:30現在
 いすゞ自動車<7202>が反発している。同社が自動運転ソフトウェアなどを手掛ける米アプライド・インテュイションと提携すると、複数の国内メディアが伝えている。2027年度に「レベル4(特定条件下での完全自動運転)」のトラックを日本において実用化することを目指すという。実際に日本で事業化すれば国内の商用車メーカーとしては初の事例となる見通し。報道を手掛かり視した買いが入ったようだ。

■レゾナック <4004>  3,517円  +48 円 (+1.4%)  11:30現在
 レゾナック・ホールディングス<4004>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊にパワー半導体の次世代素材に関する記事が掲載され、なかで同社について「約300億円を投じ、山形県の工場などでSiC基板の生産ラインを新設し、27年から量産を始める」と報じられていることが好材料視されている。パワー半導体は従来、日本勢が強みとしてきたが、SiC基板については海外への依存度が高いことから、官民あげてのサプライチェーン構築が評価されているようだ。

■じげん <3679>  555円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在
 じげん<3679>が続伸している。26日の取引終了後、国内最大級の買い取り価格比較サイト「ヒカカク!」を運営するヒカカク(東京都渋谷区)の全株式を10月1日付で取得するとともに吸収合併すると発表しており、好材料視されている。今回の買収は、リユース市場という新規領域への拡張を実現するのが狙い。じげんの既存顧客である中古品買い取り業者に対して、ヒカカクを通じた新たなソリューションの提供やリフォーム事業におけるユーザーの不用品の買い取り、既存の中古車輸出事業との連携などを想定しているという。また、一部商品の買い取り自前化及び販売や、買い取りカテゴリの拡張、及びじげんが強みとするマッチングテクノロジーの活用によるプラットフォームの送客力強化などで業績伸長を目指すとしている。取得価額は3億9400万円。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■マルハニチロ <1333>  3,053円  -146 円 (-4.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 マルハニチロ<1333>は反落。26日取引終了後に既存株主による株式売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。売り出し株数は325万8100株で、需要状況に応じて上限48万8700株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。売り出し価格は9月3日から5日までのいずれかの日に決定する。

■アドバンテスト <6857>  6,091円  -131 円 (-2.1%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が3日続落で始まったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手の株価が軒並み軟調なスタートとなった。現地時間で今週28日に発表が予定される米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の5~7月期決算にマーケットの耳目が集まっている。大幅増収増益が見込まれているが事前の市場コンセンサスのハードルが高く、先行きの見通しも含めて株価の反応がどうなるかは未知数。そうしたなか、前日の米国株市場では足もとで半導体セクターにポジション調整の売りが表面化した。エヌビディアの株価は2%超の下げとなり、このほかインテル<INTC>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、マイクロン・テクノロジー<MU>といった主力銘柄が一様に売りに押される展開だった。これを受けて、東京市場でもエヌビディアと取引関係の厚いアドテストをはじめ、半導体製造装置関連への買いが手控えられる状況となっている。

■FIG <4392>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 FIG<4392>は寄り付き大口の買い注文に値が付かず、カイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所が中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社で、両社の事業領域であった移動体通信システム開発や、半導体関連装置及び半導体基板事業が収益基盤となっている。高度な技術力は自動搬送ロボットなどロボティクス分野でいかんなく発揮されている。そうしたなか、26日取引終了後、日の丸半導体新会社のラピダスが北海道千歳市に建設する半導体工場に、FIGの自社開発搬送ロボットAMRの「WILL―FA」を導入が決定したことを発表した。これを材料視する形で投資資金が集中した。

■ビーマップ <4316>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 ビーマップ<4316>がストップ高まで買われた。同社は26日、シスコ・システムズ<CSCO>の日本法人などと「長距離無線通信を活用した製造業向けFAソリューション実現」に関する検討会を設置すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。この検討会は、無線通信機器メーカーによる長距離無線通信技術の応用や工場などの一部エリアにおける無線通信機器の出力値制限の解除によるネットワーク構築の実現を目指し、より効率的に無線通信技術を活用するためのもの。無線通信技術を活用し、製造業の現場におけるFAソリューションを実現することで生産効率の向上や人的不足の課題解決に貢献することを目的としている。

■コーアツ工業 <1743>  1,583円  +284 円 (+21.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 コーアツ工業<1743>が一時ストップ高の1599円に買われている。26日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、売上高を117億2400万円から122億9800万円(前期比24.9%増)へ、営業利益を3億1000万円から3億9400万円(同4.0%増)へ、純利益を2億8900万円から5億5300万円(同2.4倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から35円(前期25円)へ引き上げたことが好感されている。利益率の良い工事の進捗率が予想を上回ることに加えて、各現場における自社機材の活用や直営労務の活用による原価低減を図っていることが業績を押し上げる。また、繰延税金資産の増加に伴い、法人税等調整額(益)を計上することも最終利益の増額に寄与する。

■KHC <1451>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 KHC<1451>がストップ高の850円水準でカイ気配となっている。ファースト住建<8917>が26日の取引終了後、KHCの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1127円にサヤ寄せする格好となっている。完全子会社化により、ファースト住の基本戦略である「主力の戸建分譲住宅のシェア拡大」及び「将来を見据えた事業展開」を大きく進化させることにつながると判断したといい、相互補完による販売力の強化や資材調達力の強化と共同購買によるコスト競争力向上、土地情報の相互活用による開発適地の取得などのシナジーが期待できるとしている。買付予定数は401万2323株(下限260万2200株、上限設定なし)で、買付期間は8月27日から10月9日までを予定している。また、TOB成立後、KHCは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所はKHC株式を26日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■アイズ <5242>  2,327円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 アイズ<5242>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2327円に買われた。26日の取引終了後、広告代理店と媒体社・マーケティングサービス会社を結ぶ広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」に関し、21日付で新たな特許を取得したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。2021年3月に実装した「リード入札機能」に関する特許を取得した。通常プランを契約している媒体社・マーケティングサービス会社自らリード単価を設定できる機能で、設定額に応じて資料の露出の調整を可能にするという。メディアレーダーに関する特許取得は、5月の「セグメント開示機能」に続き2例目となる。

●ストップ高銘柄
 まぐまぐ <4059>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 マキュリRI <5025>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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