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27日の株式相場見通し=続落か、欧米株高安まちまちで様子見ムード

 27日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも弱含みで推移し、日経平均株価は続落する公算が大きそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価が方向感を欠く展開となり、独DAXは小安かったものの、仏CAC40はプラス圏で着地するなど高安まちまちの動きとなった。ただ、いずれも値幅は小さく様子見ムードが強い。また、米国株市場でも上値が重く、NYダウは小幅ながらプラス圏を維持し、7月17日以来となる史上最高値を更新したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はほぼ終日マイナス圏で推移する展開だった。今週発表される画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算にマーケットの関心が高まるなか、この結果を見極めたいとの思惑から足もとで利益を確定する動きが観測された。エヌビディアは2.2%あまりの下落でナスダック指数の足を引っ張っている。一方、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演がハト派的な内容だったことが、FRBによる利下げ期待を高め、下値では押し目買いが入り総じて底堅さも発揮した。東京市場では、ここ日経平均が戻りいっぱいの様相をみせており、3万8000円台は累積売買代金も多く、75日移動平均線が上値抵抗ラインとなっている状況だ。足もと外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることはポジティブ材料だが、前日の欧米株市場が高安まちまちだったことで、きょうも上値を積極的に買い進む動きは見込みにくい。

 26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比65ドル44セント高の4万1240ドル52セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同152.029ポイント安の1万7725.765だった。

 日程面では、きょうは7月の企業向けサービス価格指数、基調的なインフレ率を捕捉するための指標など。海外では1~7月の中国工業企業利益、ハンガリー中銀による政策金利発表、6月のFHFA全米住宅価格指数、6月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、8月の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード調査)など。

出所:MINKABU PRESS

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