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【市況】株価指数先物【寄り前】 3万8000円を挟んだスキャルピング中心の売買


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 37930 -110 (-0.28%)
TOPIX先物 2655.0 -3.5 (-0.13%)
シカゴ日経平均先物 38035 -5
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、[[stock/0802/chart|ナスダック]は下落。9月利下げ観測が引き続き支援材料となり、アメックス<AXP>やウォルト・ディズニー<DIS>、コカ・コーラ<KO>など景気敏感株や消費関連株の一角が買われ、NYダウは史上最高値を更新した。

 決算発表を控えるエヌビディア<NVDA>は2%超下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やブロードコム<VGO>、マイクロン・テクノロジー<MU>など他の半導体株の下げも目立ち、ナスダック指数は下落。S&P500業種別指数はエネルギー、食品・生活必需品小売、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比5円安の3万8035円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万8060円で始まり、3万8100円~3万8200円処で保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後にはレンジを上放れ、3万8270円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は下落に転じると、3万8000円を下回っての推移が目立ち、一時3万7920円まで下げ幅を広げた。終盤にかけては3万8000円を挟んで3万7920円~3万8130円処で推移し、3万7930円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、3万8000円近辺での推移が続きそうだ。エヌビディアの決算発表を控え、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には持ち高調整の動きが入りやすく、ロングの動きは強まりにくいとみられる。ただし、東証プライムの売買高が連日で13億株台と薄商いのなか、ショートも仕掛けづらいだろう。

 昨日の日経225先物は朝方に一時3万7790円まで下げる場面もみられたが、薄商いのなかでスキャルピング中心の売買であり、終盤にはショートカバーとみられる動きによって3万8000円を上回って終えていた。そのため、下へのバイアスは強まりにくいとみられ、3万8000円を下回る水準ではショートカバーを狙ったロング対応になりそうだ。

 為替市場では前日に1ドル=143円台へと円高に振れたことがショートに向かわせたが、現在は1ドル=144円台半ばで推移しており、輸出関連株にはリバランスの買いが意識される。また、原油先物相場が大きく上昇している。中東の地政学リスクのほか、リビア東部政府が石油の生産と輸出の停止を明らかにしたことが背景にある。エネルギー株への物色も高まる可能性があり、ややTOPIX型優位の展開になろう。

 日経225先物はオプション権利行使価格の3万8000円を中心に、上下の権利行使価格3万7750円から3万8250円のレンジを想定する。3万8000円処での底堅さがみられる局面では、3万8000円~3万8500円のレンジになりそうだ。

 26日の米VIX指数は16.15(前日は15.86)に上昇した。地政学リスクの高まりから上昇は見込まれていたが、前日につけたレンジ内での推移だった。小幅な上昇にとどまっており、不安心理が高まるといわれる20.00を再び上回ってくるまでは、ショートを仕掛けづらくさせそうである。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。一時14.25倍まで下げる場面もみられたが、円高を嫌気した輸出関連株の弱い値動きがTOPIX型の重荷となり、その後は相対的に日経平均型が優位だった。本日はややNTショートが入りやすいところではあるが、14.20倍辺りで推移している200日移動平均線に接近するようだと、その後のリバランスを想定したNTロングに向かいそうだ。

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