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話題株ピックアップ【夕刊】(3):CANBAS、くふう、タナベCG

■キャンバス <4575>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 キャンバス<4575>はストップ高。前週末23日取引終了後、臨床試験を進めている自社創出の抗がん剤候補化合物「CBP501」について、欧州医薬品庁(EMA)から膵臓がんに対するオーファンドラッグ指定の通知を受領したと発表した。これにより、今後欧州でのCBP501の開発に関して、臨床試験プロトコル作成支援(科学的助言)などを受けることができ、またCBP501が販売承認された場合には10年間の市場独占権が与えられるという。これが買い材料視された。

■くふうカンパニー <4376>  279円  +41 円 (+17.2%)  本日終値
 くふうカンパニー<4376>が急反騰。前週末23日の取引終了後、連結子会社であるキッズスター<248A>の東証グロース市場への新規上場が承認されたと発表したことが好感された。上場予定日は9月26日で、上場に伴う売り出しは予定されていない。また、上場に伴う新株式発行により同社の株式保有割合は34.7%となる見込みだが、同社の取締役兼代表執行役の穐田誉輝氏の保有割合と合わせて62.7%となることから、キッズスターは引き続きくふうの連結子会社となる。

■タナベCG <9644>  1,243円  +125 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 タナベコンサルティンググループ<9644>が急反発。午後1時ごろ、子会社タナベコンサルティングが三井住友信託銀行(東京都千代田区)と連携し、全国の企業経営者が抱える課題の解決に向けたソリューションの提供を開始すると発表したことが好感された。今回の連携で三井住友信託の信託業務提供にタナベコンサルの経営コンサルティングを掛け合わせることで、「経営者の抱える資本面の課題から、経営面における課題まで」をワンストップでトータル支援ができる体制を構築できるようになり、企業経営者の多岐にわたる経営課題を解決することが可能になったとしている。また、既に連携を開始した三井住友信託のいくつかの支店では、企業経営者の課題を把握し、それらの経営課題に対してタナベコンサルがアプローチを行うことで、一定の成果が出ているとした。

■WOLVES HAND <194A>  944円  +83 円 (+9.6%)  本日終値
 WOLVES HAND<194A>が大幅続伸。前週末23日の取引終了後、リキッドバイオプシーを活用した獣医療分野におけるがんの早期発見にかかる研究について、獣医先端医療研究所で治験を開始したと発表しており、好材料視された。血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術であるリキッドバイオプシーによる獣医療分野におけるがんの早期発見に関する研究は、オンコセラピー・サイエンス<4564>子会社のCancer Precision Medicineとの共同研究によって行われる。今後は犬や猫における血漿中のcfDNA(セルフリーDNA)を経時的にサンプリングし、データ収集を継続的に実施するとしている。

■アイナボHD <7539>  1,329円  +104 円 (+8.5%)  本日終値
 アイナボホールディングス<7539>が大幅続伸。前週末23日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■三ッ星 <5820>  1,100円  +84 円 (+8.3%) 一時ストップ高   本日終値
 三ッ星<5820>は急騰、一時ストップ高に買われた。電線事業でキャブタイヤーケーブルを製造するほか、樹脂の押出成型技術を使ったポリマテックを主力商品として展開している。前週末23日引け後に中国の威騰(イートン)電気集団と販売・技術業務提携契約を締結したことを発表しており、これを材料視する買いを呼びこんだ。威騰は太陽光発電事業を強みとしており、キャブタイヤーケーブルの草分けである三ツ星との協業による業容拡大効果が期待される状況にある。三ッ星は小型株で足の速い特性があり、株価は長期トレンドの大底圏に位置していることもあり、水準訂正を狙った投資資金の流入が活発化した。

■エアトリ <6191>  1,324円  +99 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 エアトリ<6191>が大幅反発。前週末23日の取引終了後、AIカメラソリューション「IoTube」を提供するMOYAI(東京都港区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。今回の資本参加は、投資事業の一環としてMOYAIの今後の成長によるリターンを期待してのもの。なお、24年9月期業績への影響は軽微としている。

■EAJ <6063>  742円  +53 円 (+7.7%) 一時ストップ高   本日終値
 日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が一時ストップ高の水準となる前営業日比100円高の789円に買われた。26日午前11時ごろ、SOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパンと米Narvar社とともに、EC(電子商取引)における返品サービスの提供開始を発表。これが株価の刺激材料となったようだ。Narvar社が提供する購入後顧客体験向上プラットフォームを拡張。EAJは事業主体として、パートナー企業とNarvarの利用契約や保険・物流に関する契約を締結し、サービスを提供する。商品購入者はEC返品サービス「Return+\リターンプラス」を通じ、複数の返品方法から最も便利な方法を選択することが可能となる。EC事業者は返品業務を自動化することで、業務量やコストの削減などが期待できる。

■レントラックス <6045>  730円  +47 円 (+6.9%)  本日終値
 レントラックス<6045>が大幅高で4連騰、前週22日につけた年初来高値712円を上抜き48円高の731円まで駆け上がった。成果報酬型のネット広告サービスを展開するが、足もとの業績は絶好調に推移、24年4~6月期の営業利益は前年同期比3.4倍の2億7300万円と急増した。なお、25年3月期通期は前期比36%増の8億8500万円を見込んでいるが、進捗率から一段の上振れも視野に入る。そうしたなか、前週末23日に発表した7月の月次売上高は前年同月比31%の伸びを達成しており、これが株価を改めて刺激している状況にある。

■ぐるなび <2440>  377円  +24 円 (+6.8%)  本日終値
 ぐるなび<2440>が大幅反発。午後1時ごろ、モバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」がTIS<3626>グループのクオリカの外食業向けトータルソリューション「TastyQube Growth」及び外食業向け店舗POSシステム「Real Qube」と連携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の連携により、オーダーから調理、会計がシームレスに連動するようになり、22年11月から「ぐるなびFineOrder」をテスト的に導入していた大戸屋ホールディングス<2705>では、これをきっかけに全国の店舗へ「ぐるなびFineOrder」の導入を拡大したという。なお、ぐるなびとクオリカでは今後も連携を一層強化し、大手チェーンを中心にモバイルオーダーの普及拡大を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 フルッタフルッタ <2586>  95円  +30 円 (+46.2%) ストップ高   本日終値
 アイリック <7325>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 メタプラネット <3350>  1,795円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 プラッツ <7813>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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