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話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、東北新社、森永乳

■シャープ <6753>  1,009.5円  +57.2 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 シャープ<6753>が続急伸している。共同通信が22日夜、ソフトバンク<9434>がシャープに対し、1000億円規模の出資を行う案が浮上していることが分かったと報じた。シャープの財務基盤の強化につながるとの思惑から買いが入ったようだ。報道によると、ソフトバンクはAI向けデータセンターの構築を目指し、シャープの堺工場の一部を取得する交渉を進めており、その過程で出資案が持ち上がったという。一方、出資交渉は難航しており、実現性は不透明だとも伝えている。

■東北新社 <2329>  662円  +20 円 (+3.1%)  11:30現在
 東北新社<2329>が続伸している。22日の取引終了後、シンガポールに拠点を置く投資会社3Dインベストメント・パートナーズからの非公開化に関する提案について、3D社が守秘義務誓約書を東北新社に出すことを条件にデューディリジェンスを受け入れると発表しており、好材料視されている。東北新社では3D社からの提案に対して、独立社外取締役5人全員から構成される特別委員会を設置し検討を進めてきたが、同委員会からの諮問を踏まえて検討した結果、現時点で提案に応じる旨の方針を決定することは相当とは考えられないとしつつ、守秘義務誓約書を条件にデューディリジェンスを受け入れることにしたという。また、デューディリジェンスの結果、3D社から再度の提案を受け取った場合は、再提案について検討を進め、再提案についての意思決定を改めて行うとしている。

■森永乳業 <2264>  3,348円  +77 円 (+2.4%)  11:30現在
 森永乳業<2264>は続伸。23日、インドネシアの行政機関と生物遺伝資源を用いた共同臨床研究に関する基本合意文書を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同国の農業標準化機構と、同国保健省からの指定を受けた医療機関RSAB Harapan Kitaの3者で、22日付で基本合意書を交わした。今後、大学や研究機関などとの共同研究体制を構築し、ビフィズス菌を始めとした機能性素材の臨床エビデンスの取得を進めていく。

■ニチリン <5184>  3,500円  +65 円 (+1.9%)  11:30現在
 ニチリン<5184>は堅調。22日取引終了後、33万株(自己株式を除く発行済み株数の2.45%)を上限に23日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は22日終値の3435円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ニチリンは23日に予定通り買い付けを実施し、30万株を取得した。

■ホギメディカル <3593>  4,345円  +75 円 (+1.8%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>は続伸している。22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が18.13%から19.15%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月15日となっている。

■ヒビノ <2469>  3,230円  +45 円 (+1.4%)  11:30現在
 ヒビノ<2469>は6日続伸し年初来高値を更新している。午前11時ごろ、みなとみらい21中央地区の複合施設「横浜シンフォステージ」にオープンしたヤマハ<7951>の体験型ブランドショップ「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」に、映像システム及び演出連動システムを提供したと発表しており、好材料視されている。「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」は、音楽や楽器に関する新たな楽しみの発見を目的とした体験型施設。今回の案件では、音楽に没入できる体験空間「Music Canvas(ミュージックキャンバス)」及びイベントスペースを兼ね備えたカフェ「ライブ&カフェ」に、LEDディスプレーを中心とした映像システム及び演出連動システムを設計・施工した。

■ispace <9348>  600円  +8 円 (+1.4%)  11:30現在
 ispace<9348>がしっかり。午前9時ごろ、「ミッション2記念」株主優待制度を実施すると発表しており、好材料視されている。24年冬に打ち上げを予定している「ミッション2」に先立ち、株主により一層、同社と一体となって「ミッション2」の挑戦を共感する機会を提供することが目的。保有株数に応じて、株主限定ミッション2関連イベント参加への応募権利やRESILIENCE(レジリエンス)ランダーのLEDアクリルスタンド、ミッション2期間に撮影された株主限定特別写真を提供する。

■日清食HD <2897>  3,803円  +47 円 (+1.3%)  11:30現在
 日清食品ホールディングス<2897>がしっかり。22日、日清食品が販売する即席麺について同社が設定した小売価格で販売させている疑いがあったことに関連し、公正取引委員会から独占禁止法の規定に違反する恐れがあるとして警告を受けたと発表した。ただし今後の事業展開への影響を懸念した売りが膨らむことはなく、発表に対する株価の反応は限られた。同社の25年3月期第1四半期(4~6月)の最終利益は前年同期比13.1%増の158億7300万円で、通期の最終利益予想のレンジの上限に対し、進捗率は約29%と順調な滑り出しとなっている。株価は8月6日に年初来安値をつけて以降、戻りは鈍く値頃感が意識される水準にとどまっていたこともあって、仕切り直しの局面と受け止めた投資家の買いを誘ったようだ。

■アドバンテスト <6857>  6,374円  -233 円 (-3.5%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>など半導体関連株が総じて軟調推移。前日の米国市場ではジャクソンホール会議での米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演内容を見極めたいとするムードが広がり、持ち高調整主体の展開となるなか、米長期金利が上昇しハイテク株を押し下げた。特にフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は3%を超えるなど下げが顕著となっている。日本の半導体株に逆風が吹きつける格好となり、売り圧力が高まっている。レーザーテック<6920>やソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>なども下落している。

■創建エース <1757>  29円  +5 円 (+20.8%)  11:30現在
 創建エース<1757>が買われている。同社は22日取引終了後、新規事業である医療機器販売の進捗状況について発表。8月22日時点でのMRI機器「Promaxo」の受注数は4台、金額は6億8000万円としており、これが材料視されているようだ。また、新宿センタービルB1店舗に「Promaxo MRI機器」のショールームを10月1日にオープンすることもあわせて公表。購入を検討している病院、医師に商品を案内する拠点として活用するとしている。

■川本産業 <3604>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 川本産業<3604>がストップ高。アフリカを中心に流行しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」について、重症化しやすい「クレード1」の感染者がタイで確認されたことが伝わっている。アジアでは初のクレード1感染者という。エムポックスを巡っては今月に入ってスウェーデンでも感染が確認されているほか、14日には世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。エムポックス感染拡大への懸念から、コロナ禍で脚光を浴びた感染症対策関連株の一角に物色の矛先が向かっている。マスクなど衛生用品を手掛ける川本産業をはじめ、防護服のアゼアス<3161>、配置薬の中京医薬品<4558>などが動意づいている。

■オリコンHD <2498>  4,035円  +630 円 (+18.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 オリエンタルコンサルタンツホールディングス<2498>がカイ気配スタート。22日の取引終了後、24年9月期の期末一括配当予想について、従来の見通しの100円から75円増額して175円に修正すると発表し、好感されたようだ。前期の年間配当と比べて75円の増配を見込む。

■リネットJ <3556>  316円  +46 円 (+17.0%)  11:30現在
 リネットジャパングループ<3556>が大幅高。日本経済新聞電子版が23日未明、「環境省は2025年度の税制改正で、廃棄物処理の高度な技術を持つなどして国の認定を受けた事業者向けの法人税の減税措置を求める」と報じた。太陽光パネルやペットボトルなどの資源の有効活用を促し、業界全体の技術の底上げを図るという。パソコンなどの小型家電リサイクルを展開する同社に対して思惑的な買いを誘う材料となったようだ。太陽光パネルのリサイクルサービスを手掛けるエヌ・ピー・シー<6255>や、都市鉱山から有価金属を回収するサービスを提供するアサカ理研<5724>も高い。

■イオレ <2334>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 イオレ<2334>はストップ高。22日取引終了後、無料グループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」について、シンプレクス・ホールディングス<4373>傘下のシンプレクスとシンガポールのWeb3関連企業Digital Entertainment Assetが共同開発するWeb3型広告サービス「Answer to Earn」とメディア連携すると発表した。らくらく連絡網でクイズ型広告の配信を始めるという。これが買い材料視されているようだ。

■さいか屋 <8254>  533円  +72 円 (+15.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 さいか屋<8254>が大幅高で3日続伸。年初来高値を更新した。自民党の総裁選挙を巡り、小泉進次郎氏が立候補する意向を固めたと国内メディアが相次いで報じている。こうしたなか、日本経済新聞電子版は22日夜、日本経済新聞社とテレビ東京が21~22日に行った緊急世論調査に関し、「事実上の首相となる次の自民党総裁にふさわしい人を聞くと小泉進次郎元環境相が23%で首位だった」と伝えた。小泉進次郎氏の選挙区は横須賀市を含む神奈川11区。菅義偉前首相が小泉氏を支援する意向を固めたとも報じられている。さいか屋は神奈川県地盤の百貨店で、県内では藤沢店と川崎店に加え、横須賀店を展開しているとあって、個人投資家を中心に小泉進次郎関連銘柄とみなした買いが同社株に入ったようだ。

●ストップ高銘柄
 Will Smart <175A>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在
 コンヴァノ <6574>  1,696円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 PSS <7707>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 まぐまぐ <4059>  719円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 セルシード <7776>  786円  -150 円 (-16.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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