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23日の株式相場見通し=弱含み、米ハイテク株安重荷 閉会中審査での日銀総裁発言を注視

 23日の東京株式市場で、日経平均株価は弱含みの展開が想定される。22日の米株式市場でNYダウとナスダック総合株価指数はそろって反落。ナスダックの下落率は1.6%超とハイテク関連株の下げが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は3%を超えた。カンザスシティー連銀が主催する経済シンポジウムのジャクソンホール会議において、翌日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されている。その発言内容に市場の関心が向かうなかで、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁が利下げを支持する前に経済データを注視したいとの見解を示したと伝わった。パウエル議長の講演に関しても、市場では利下げペースなどで踏み込んだ発言はしないとの見方があり、米長期金利が上昇しハイテク株の圧迫要因となった。日本株には米ハイテク株安が重荷となり、日経平均は軟調な滑り出しとなると予想される。一方、ドル円相場は1ドル=146円台前半と、前日午後3時時点に比べてドル高・円安方向に振れており、東京市場の序盤において輸出関連株のサポート要因となる見込みだ。取引時間中は日銀の植田和男総裁による衆参両院での閉会中審査での発言に注目が集まることとなる。8月上旬の急速な株安・円高が一服し、金融市場が落ち着きを取り戻しつつあるなか、段階的な利上げに前向きな発言が出た場合は、全体相場には下押し圧力が高まりそうだ。反対に植田総裁からの一連の発言を受け、利上げに消極的な姿勢を示したと市場が受け止めた場合は、日本株の下支え要因となるシナリオが見込める。もっともパウエル議長の発言機会の前とあって、上値を追って買い上がる姿勢は限られる公算が大きい。日経平均は日中、3万7700円から3万8200円の範囲で推移しそうだ。

 22日の米株式市場では、NYダウが前営業日比177ドル71セント安の4万712ドル78セントと反落。ナスダック総合株価指数は同299.633ポイント安の1万7619.354だった。

 日程面では、国内では7月の全国消費者物価指数が公表される予定。7月全国百貨店売上高も午後の取引時間中に発表される。また日銀の植田和男総裁が衆参両院での閉会中審査に出席する予定。海外では米国で7月の新築住宅販売件数が公表されるほか、FRBのパウエル議長がジャクソンホール会議で講演に臨む。

出所:MINKABU PRESS

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