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22日の株式相場見通し=強含みもみ合い、欧米株しっかりで安心感

 22日の東京株式市場は全般様子見ムードのなか、日経平均は前日終値近辺の狭いゾーンでもみ合う展開が想定される。前日の欧州株市場では主要国の株価が総じて堅調、独DAX、仏CAC40、英FTSE100など揃って反発した。ただ、ボラティリティは低く、上げ幅は限定的なものにとどまっている。一方、米国株市場でも主要株価指数の値動きは狭い範囲にとどまり、NYダウは前の日の終値を挟んでマイナス圏とプラス圏を往来する方向感に乏しい動きで、結局小幅ながら上昇して引けている。この日は米雇用統計の年次改定が注目されたが、米労働省は今年3月までの1年間の雇用者数が81万8000人の下方修正となるとの推定値を公表、修正幅は過去15年間で最大となった。これを受けてFRBによる利下げを後押しするとの見方がマーケットでは強まっている。一方、同日午後にはFRBが7月30~31日に開催されたFOMCの議事要旨を開示、メンバーの大多数が9月利下げを肯定するハト派的な内容だった。もっとも、早期利下げについてマーケットでは織り込みが進んでおり、NYダウは0.1%高、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も0.6%高と反応は限られている。23日に予定されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容を前に、この内容を見極めたいとの思惑も上値を押さえる形となった。きょうの東京市場では欧米株がしっかりだったことを受けて安心感が広がりそうだが、積極的に上値を買い進む展開とはなりにくい。日経平均の3万8000円台は累積売買代金も高水準で戻り売り圧力が意識されやすく、きょうは強含みで推移するなかも値幅は限定的となりそうだ。

 21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比55ドル52セント高の4万890ドル49セントと反発。ナスダック総合株価指数は同102.050ポイント高の1万7918.987だった。

 日程面では、きょうは7月の全国スーパー売上高など。海外では7月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値、7月の仏PMI速報値、7月の独PMI速報値、週間の米新規失業保険申請件数、7月の米中古住宅販売件数、8月の米PMI速報値など。また、この日から24日までの日程で、米ワイオミング州でジャクソンホール会議が行われる(パウエルFRB議長の講演は23日)。

出所:MINKABU PRESS

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