データセク Research Memo(4):「データ」と「AI」を核に「データサイエンス」等3つの事業領域を展開(2)
■事業概要
2. 海外事業
データセクション<3905>のもう1つのセグメントは、「海外事業」である。インストアアナリティクスの主力である「FollowUP」の展開を行う。現在はスペイン語圏の南米を中心に展開しており、同社の海外子会社6社で支援する。
● インストアアナリティクス(FollowUPの海外展開)
海外では主力の「FollowUP」とは別に、「Store Capacity Control(SCC)」「HealthyUP」「COVID-19 Tasking」「FollowUP Shelf Analytics」などのサービスを提供している。「Store Capacity Control」は、入店制限を自動化する混雑状況配信サービスである。店舗内の人数を把握し、入り口にて来店客に入店の可否を表示で知らせることができる。「HealthyUP」は体温検知・アラートサービスである。店舗入場者の発熱やマスク着用の有無を検知し、感染者がいつどの店舗にいたかを追跡することができる。「COVID-19 Tasking」は、店舗内で実施する消毒などの感染対策オペレーションのスタッフ教育(eラーニング)や、日々の感染対策オペレーションを支援するサービスを提供するものである。スーパーマーケット向け商品棚解析ソリューション「FollowUP Shelf Analytics」は、画像処理AIを使用したリアルタイム監視と警告システムを利用し、欠品商品の検知や商品の適切な配置に役立てることができる。
同社の「FollowUP」は、南米大手リテールグループのFalabella S.A.が運営する百貨店47施設をはじめ、Falabella S.A.がライセンスを取得してチリで展開する「Clarks」「Aldo」「Mango」など12ブランドにおける路面店58店舗にも導入している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
《HN》
提供:フィスコ