<注目銘柄>=ラクトJ、商品ミックス改善で好業績継続へ
ラクト・ジャパン<3139>は、好業績期待を背景に7月16日につけた年初来高値更新から更なる上値を目指す展開へ向かいそうだ。
同社は乳原料やチーズをはじめとする独立系の食品専門商社。7月に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結決算は、経常利益が22億6000万円(前年同期比68.1%増)と大幅増益となった。主力の乳原料・チーズ部門はインバウンド消費の増加などにより外食・レジャー産業が活況となったため、業務用需要が回復。なかでも、土産品、アイスクリーム、チョコレートなどの原料販売が好調に推移した。また、商品ミックスの改善により部門の利益率が改善し、連結経常利益の増額に貢献した。
下期は、会社側では円安進行や食品価格上昇による消費動向への影響、足もとで増産傾向にある生乳生産が国内脱脂粉乳在庫に及ぼす影響などを懸念材料としつつも、これらを考慮したうえで24年11月期の経常利益予想を従来予想の34億円から41億円(前期比44.0%増)へ上方修正し、期末配当予想を31円から45円(年76円)へ引き上げた。乳原料・チーズ部門で利益率の高い商品の販売数量が増加していることに加えて、アジアのチーズ製造販売の販売数量も増加していることが牽引する。会社側の修正予想は上振れの可能性も十分だ。
来期以降も商品ミックス改善効果は続くとみられる。更に、プロテイン製品の原料となる乳たんぱくの輸入販売も伸長しており、業績は再成長期入りが鮮明となりそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は乳原料やチーズをはじめとする独立系の食品専門商社。7月に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結決算は、経常利益が22億6000万円(前年同期比68.1%増)と大幅増益となった。主力の乳原料・チーズ部門はインバウンド消費の増加などにより外食・レジャー産業が活況となったため、業務用需要が回復。なかでも、土産品、アイスクリーム、チョコレートなどの原料販売が好調に推移した。また、商品ミックスの改善により部門の利益率が改善し、連結経常利益の増額に貢献した。
下期は、会社側では円安進行や食品価格上昇による消費動向への影響、足もとで増産傾向にある生乳生産が国内脱脂粉乳在庫に及ぼす影響などを懸念材料としつつも、これらを考慮したうえで24年11月期の経常利益予想を従来予想の34億円から41億円(前期比44.0%増)へ上方修正し、期末配当予想を31円から45円(年76円)へ引き上げた。乳原料・チーズ部門で利益率の高い商品の販売数量が増加していることに加えて、アジアのチーズ製造販売の販売数量も増加していることが牽引する。会社側の修正予想は上振れの可能性も十分だ。
来期以降も商品ミックス改善効果は続くとみられる。更に、プロテイン製品の原料となる乳たんぱくの輸入販売も伸長しており、業績は再成長期入りが鮮明となりそうだ。(仁)
出所:MINKABU PRESS