利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕28社選出 <成長株特集>
本特集では、8月4日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕」に続き、“青天井”銘柄リストの第2弾をお届けします。今回は8月2日から7日の期間に発表された決算の中から、24年4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、富山第一銀行 <7184> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)は資金運用収益や株式売却益などが大幅に増加し、経常利益は115億円と過去最高だった前年同期を2.4倍も上回って着地。すでに上期計画の115億円に到達しており、業績上振れが期待される。
2位は不動産仲介会社や賃貸管理会社向け業務支援クラウドサービスを提供する日本情報クリエイト <4054> [東証G]が入った。4-6月期(第4四半期)は「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が伸びたうえ、原価・費用コントロールの進展も寄与し、14四半期ぶりに経常利益の過去最高益を塗り替えた。併せて発表した25年6月期の同利益は前期比35.4%増の10億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は年初来高値圏に急浮上している。
続く3位にリスト入りしたツムラ <4540> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比2.4倍の141億円に拡大し、2四半期ぶりの最高益更新を遂げた。国内事業で不採算品再算定の適用を受けた医療用漢方製剤「大建中湯」「抑肝散」「牛車腎気丸」の薬価が上昇したほか、海外子会社への貸付金に係る為替差益を計上したことも利益を押し上げた。
4位の綜研化学 <4972> [東証S]は液晶ディスプレイ産業の中国シフトが進む中、中国市場を中心に粘着剤製品の販売が大きく伸びたことに加え、円安に伴う収益押し上げ効果なども寄与し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は18.1億円と前年同期比2.6倍に膨らんだ。業績好調に伴い、減益予想だった25年3月期上期(4-9月)の同利益を一転して17期ぶり最高益見通しに大幅上方修正している。
5位に入った高機能カーボンメーカーの東洋炭素 <5310> [東証P]は、エレクトロニクス分野で需要が高まるSiC(炭化ケイ素)半導体向けの特殊黒鉛製品の販売が拡大したほか、工業炉用や放電加工電極なども堅調に推移し、4-6月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7184> 富山第一銀 135 11560 4919 93.0 17800 9223 5.9
<4054> 日本情報C 58.3 345 218 35.4 1002 740 18.2
<4540> ツムラ 45.2 14118 9725 52.5 39500 25904 9.9
<4972> 綜研化学 34.5 1815 1349 4.9 4100 3909 9.0
<5310> 東洋炭素 28.7 3954 3072 3.1 10500 10182 15.7
<6638> ミマキエンジ 27.7 1952 1529 39.3 6800 4882 8.5
<4958> 長谷川香料 26.2 3448 2732 10.2 10000 9075 17.0
<3179> シュッピン 19.0 1225 1029 14.4 3824 3344 11.0
<4792> 山田コンサル 18.2 2040 1726 0.2 3730 3724 14.4
<6670> MCJ 16.6 5999 5145 5.3 18000 17087 10.1
<9706> 日本空港ビル 15.8 10712 9253 13.9 31000 27225 23.3
<8354> ふくおかFG 15.7 30674 26506 30.8 99500 76086 10.0
<8715> アニコムHD 15.7 1620 1400 15.4 4800 4159 14.9
<2915> ケンコーマヨ 13.7 1795 1579 12.1 4650 4149 10.4
<6088> シグマクシス 13.1 1452 1284 22.2 5300 4338 15.1
<7595> アルゴグラフ 12.7 3007 2669 3.2 10000 9686 15.0
<5393> ニチアス 12.0 12060 10765 9.0 42500 38974 11.7
<7186> コンコルディ 11.5 32676 29306 11.2 109000 98022 11.9
<7979> 松風 11.4 1812 1627 9.5 5604 5118 18.8
<2733> あらた 8.3 5057 4669 8.2 16600 15341 9.9
<2676> 高千穂交易 8.2 631 583 9.0 2000 1835 23.4
<2801> キッコマン 8.2 24675 22800 3.3 78100 75605 26.8 *
<9008> 京王 7.6 17025 15828 1.9 44300 43485 12.3
<7189> 西日本FH 6.9 15201 14220 8.3 41000 37868 8.5
<8331> 千葉銀 6.8 28729 26888 8.5 97900 90262 11.3
<4828> ビーエンジ 6.1 1183 1115 8.3 4200 3877 16.6
<3837> アドソル日進 5.4 465 441 12.8 1675 1485 14.5
<9045> 京阪HD 5.1 12822 12204 2.7 34000 33111 11.7
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、富山第一銀行 <7184> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)は資金運用収益や株式売却益などが大幅に増加し、経常利益は115億円と過去最高だった前年同期を2.4倍も上回って着地。すでに上期計画の115億円に到達しており、業績上振れが期待される。
2位は不動産仲介会社や賃貸管理会社向け業務支援クラウドサービスを提供する日本情報クリエイト <4054> [東証G]が入った。4-6月期(第4四半期)は「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が伸びたうえ、原価・費用コントロールの進展も寄与し、14四半期ぶりに経常利益の過去最高益を塗り替えた。併せて発表した25年6月期の同利益は前期比35.4%増の10億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は年初来高値圏に急浮上している。
続く3位にリスト入りしたツムラ <4540> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比2.4倍の141億円に拡大し、2四半期ぶりの最高益更新を遂げた。国内事業で不採算品再算定の適用を受けた医療用漢方製剤「大建中湯」「抑肝散」「牛車腎気丸」の薬価が上昇したほか、海外子会社への貸付金に係る為替差益を計上したことも利益を押し上げた。
4位の綜研化学 <4972> [東証S]は液晶ディスプレイ産業の中国シフトが進む中、中国市場を中心に粘着剤製品の販売が大きく伸びたことに加え、円安に伴う収益押し上げ効果なども寄与し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は18.1億円と前年同期比2.6倍に膨らんだ。業績好調に伴い、減益予想だった25年3月期上期(4-9月)の同利益を一転して17期ぶり最高益見通しに大幅上方修正している。
5位に入った高機能カーボンメーカーの東洋炭素 <5310> [東証P]は、エレクトロニクス分野で需要が高まるSiC(炭化ケイ素)半導体向けの特殊黒鉛製品の販売が拡大したほか、工業炉用や放電加工電極なども堅調に推移し、4-6月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7184> 富山第一銀 135 11560 4919 93.0 17800 9223 5.9
<4054> 日本情報C 58.3 345 218 35.4 1002 740 18.2
<4540> ツムラ 45.2 14118 9725 52.5 39500 25904 9.9
<4972> 綜研化学 34.5 1815 1349 4.9 4100 3909 9.0
<5310> 東洋炭素 28.7 3954 3072 3.1 10500 10182 15.7
<6638> ミマキエンジ 27.7 1952 1529 39.3 6800 4882 8.5
<4958> 長谷川香料 26.2 3448 2732 10.2 10000 9075 17.0
<3179> シュッピン 19.0 1225 1029 14.4 3824 3344 11.0
<4792> 山田コンサル 18.2 2040 1726 0.2 3730 3724 14.4
<6670> MCJ 16.6 5999 5145 5.3 18000 17087 10.1
<9706> 日本空港ビル 15.8 10712 9253 13.9 31000 27225 23.3
<8354> ふくおかFG 15.7 30674 26506 30.8 99500 76086 10.0
<8715> アニコムHD 15.7 1620 1400 15.4 4800 4159 14.9
<2915> ケンコーマヨ 13.7 1795 1579 12.1 4650 4149 10.4
<6088> シグマクシス 13.1 1452 1284 22.2 5300 4338 15.1
<7595> アルゴグラフ 12.7 3007 2669 3.2 10000 9686 15.0
<5393> ニチアス 12.0 12060 10765 9.0 42500 38974 11.7
<7186> コンコルディ 11.5 32676 29306 11.2 109000 98022 11.9
<7979> 松風 11.4 1812 1627 9.5 5604 5118 18.8
<2733> あらた 8.3 5057 4669 8.2 16600 15341 9.9
<2676> 高千穂交易 8.2 631 583 9.0 2000 1835 23.4
<2801> キッコマン 8.2 24675 22800 3.3 78100 75605 26.8 *
<9008> 京王 7.6 17025 15828 1.9 44300 43485 12.3
<7189> 西日本FH 6.9 15201 14220 8.3 41000 37868 8.5
<8331> 千葉銀 6.8 28729 26888 8.5 97900 90262 11.3
<4828> ビーエンジ 6.1 1183 1115 8.3 4200 3877 16.6
<3837> アドソル日進 5.4 465 441 12.8 1675 1485 14.5
<9045> 京阪HD 5.1 12822 12204 2.7 34000 33111 11.7
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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