昭栄薬品---1Q増収・2ケタ増益、主力の化学品事業が順調に推移
昭栄薬品<3537>は7日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.2%増の59.73億円、営業利益が同38.7%増の1.36億円、経常利益が同35.5%増の1.73億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.7%増の1.16億円となった。
化学品事業の売上高は前年同期比7.5%増の54.59億円、セグメント利益は同25.5%増の1.52億円となった。海外経済の減速懸念はあるものの、自動車関連や繊維油剤関連の国内主要得意先からの受注が堅調に推移し、新興国化学品の販売も堅調で、円安による輸出原料の販売も好調となった。
日用品事業の売上高は同10.6%増の2.12億円、セグメント利益は同11.8%増の0.23億円となった。円安や原料高による仕入れ価格の高騰、物流費のコストアップ等厳しい事業環境であったが、同事業が取扱う掃除用関連商品や生活日用品(洗濯槽クリーナーや用途別脱臭剤)の一部定番商品の売行きが堅調に推移し、またその他忌避剤等の季節性商品の売行きが好調に推移した。
土木建設資材事業の売上高は同0.5%減の3.01億円、セグメント利益は同38.7%増の0.01億円となった。同事業の取扱商品とかかわりの深いコンクリート補修補強工事は低調なものの、地盤改良工事は好調で、工事に使用される材料・添加剤等の販売は好調に推移した。一方、環境関連薬剤の販売は、前年よりスタートした新規の大型プロジェクト(トンネル工事)物件の受注が継続し、堅調に推移した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.4%増の226.77億円、営業利益が同21.9%減の3.43億円、経常利益が同22.7%減の5.03億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.2%減の3.48億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ