NY株式:NYダウは57ドル安、 企業決算控えた調整
米国株式市場は反落。ダウ平均は57.35ドル安の40,358.09ドル、ナスダックは10.22ポイント安の17,997.35で取引を終了した。
企業の決算発表を控え様子見気配が強まり、まちまちで寄り付いた。さらに、今週発表が予定されている重要インフレや経済指標待ちの調整も続き、終日売り買いが交錯する中、好決算や利下げ期待を受けた根強い買いが支え底堅く推移したが、終盤にかけ相場は下落に転じ終了。セクター別では小売が上昇した一方、運輸が下落した。
飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は値上げが奏功し売り上げが好調で通期の見通しを引き上げ、上昇。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は第2四半期決算で利益が過去最高を更新、さらに、有料会員数の増加を好感し、上昇した。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)はイタリアの造船会社のフィンカンティエリと、新たな3隻のクルーズ船建造で最終合意したと発表し、買われた。防衛会社のロッキード・マーチン(LMT)は第2四半期決算で利益が予想を上回ったほか、通期の純売上と収益見通しを引き上げ上昇。
貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は四半期決算でコスト増に加えて配送需要の減速で利益が予想に満たず、下落。エンターテインメントのディズニー(DIS)は投資家のアイザック・パルムッター氏が、議決権争奪戦敗北後、保有していた同社の全株を売却したとの報道で、下落した。消費財メーカーのキンバリー・クラーク(KMB)は第2四半期決算の内容が一部予想に満たず、下落。
検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に第2四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ