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東証P
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前日比
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PTS
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23:57 11/21
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
32.0 9.32 0.71 1.18
時価総額 21,379億円
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【植木靖男の相場展望】 ─NYダウ次第で地合いは変わる?!


「NYダウ次第で地合いは変わる?!」

●典型的な天井足を付けた東京市場だが……

 東京株式市場は波乱含みの商状を呈し始めている。上昇を重ねてきた日経平均株価は、7月11日に窓を空けて急騰し史上最高値を更新したものの、その翌日により大きな窓を空けて急落。絵に描いたような典型的な天井足をみせたのだ。すなわち、「離れ小島」形成のアイランドリバーサルだ。その後、下げ渋ったが、18日には再び窓を空けて1000円近い下げを演じた。

 こうした下げの背景だが、一つは急激な円高がある。月末30~31日に開かれる日銀金融政策決定会合で利上げが決まり、これによって日米金利差が縮小するとの観測だ。ただ、これまでの円安進行は日米金利差というよりも、日本の国力低下を映したものとの見方もある。ならば、一段の円高は難しい、ということになる。

 もう一つ隠れた要因は、トランプ氏の大統領選勝利の確率の高まりだ。市場は規制緩和や減税はプラスと歓迎しているが、一方でマイナス面もある。トランプ氏の米国第一主義による日本への影響は無視できない。対中貿易の規制強化を迫るともいわれているが、日本にとって中国は輸出入でトップの国だ。また、米軍の駐留費用、つまり思いやり予算を増やせと日本に迫るかもしれない。要は、トランプ氏の再登板にはプラス面もマイナス面もあるということだ。

●日本株は大崩れせずに、バリュー株物色が勢いを増す

 では、今後、株価はどのような方向に動くのか。相場を観測する上で、最も大事なことは地合いを見極めることとみる。極端なことをいえば、同じ材料でもある時にはプラスに作用し、またある時にはマイナスに作用する。要はその時の地合いに左右されるのだ。

 いまの日本株の地合いはどうか? 必ずしも大きく後退しているとは思えない。いうまでもなく、米国株が崩れない限り、日本株が崩れるとはみていないからだ。

 筆者はハイテク株相場からバリュー株相場に物色が移りつつあるなか、8月相場に向けて米国株、なかでもNYダウの今後が焦点になるとみている。

 史上最高値を更新しているNYダウは、バリュー株物色を強めてきてから日はまだ浅い。成長性という点ではバリュー株の人気はそれほど長くは続かないにしても、いましばらくは強張るとみてよいのではないか。

 とすれば、日本市場の地合いも大きく崩れることなく、米国に倣ってバリュー株を中心に物色を強め、堅調に推移を続けるとみてよさそうだ。ただし、地合いは天候と同じく、ときに晴れでも、急激に変わることはしばしばだ。雨降りが強くなれば、直ちに店を閉めることも大事だ。

 ここへきてのバリュー株物色を振り返ると、各業種の主力株もしくは人気株がリードしているようにみえる。物色の対象業種は日替わりに近いが、建設機械、金融、造船電力、食品、小売りなどが動意づいている。

 以上を踏まえて、例えば通信ならNEC <6701> [東証P]、スポーツ関連ではアシックス <7936> [東証P]、小売りなら良品計画 <7453> [東証P]、非鉄からはフジクラ <5803> [東証P]、日用品では花王 <4452> [東証P]など。このほか、仕手性のある材料株ではヤマシンフィルタ <6240> [東証P]などが低位でおもしろい。

 ただ、こうした銘柄群はまだ萌芽の段階にあり、物色人気が強まってきたところを狙うのが王道である。なんでも安ければ買い、ということではない点に注意したい。

2024年7月19日 記

株探ニュース

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