ネクスグループ---2Qは増収、メタバース・デジタルコンテンツ事業とIoT関連事業が2ケタ増収に
ネクスグループ<6634>は12日、2024年11月期第2四半期(23年12月-24年5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.4%増の4.85億円、営業損失が1.96億円(前年同期は0.87億円の損失)、経常損失が1.95億円(同0.48億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.03億円(同0.87億円の利益)となった。
メタバース・デジタルコンテンツ事業の売上高は前年同期比17.4%増の0.82億円、営業利益は0.07億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。持分法適用関連会社のワイルドマンでは、VR上のアバターを操作するためのメタバースユーザー向けワイヤレス・モーション・トラッキング装置の開発案件と、VRゲームの自社コンテンツの開発が進捗している。実業之日本デジタルは、主力作品である『静かなるドン(作者:新田たつお)』は販売実績が復調しており、年末年始の大型キャンペーンや、続編である『静かなるドン-もうひとつの最終章-』の発売に合わせたキャンペーンが好調に推移した結果、前年同期比161%を達成した。公式YouTubeチャンネルも公開から1年未満で登録者数が10万人を突破(2024年6月21日時点の登録者数は101,588人)し、新しいファン層の獲得に繋がった。
IoT関連事業の売上高は同41.1%増の3.42億円、営業利益は同142.5%増の0.21億円となった。ネクスは、培ってきた自動車テレマティクスをはじめとする様々な分野に対するIoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」、「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指している。AIコンピューティングの分野で様々なプラットフォームを提供しているNVIDIA Corporationが提供するGPUを利用したリアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載した、NCXX AI BOX「AIX-01NX」は、各通信事業者との動作確認を進めるとともに、AIソリューションパートナー及び技術パートナーとの共創によるビジネス機会の拡大を進めている。
暗号資産・ブロックチェーン事業の売上高は同99.8%減の0.0億円、営業損失は0.86億円(前年同期は0.36億円の利益)となった。NCXC GameFiプラットフォームの開発を行い、ゲーム会社とのアライアンスにより、世の中で既に実績を上げている他社ゲームタイトルを中心に、これらを簡単にPlay to Earnのゲームに転換することのできるプラットフォームサービスの提供を目指している。また、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた暗号資産の安定的な運用を行う。
2024年11月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比75.1%増の15.17億円、営業利益は1.59億円、経常利益は1.69億円、親会社株主に帰属する当期純利益1.53億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ