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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、QPS研究所、コスモス薬品

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  1,777円  +27 円 (+1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が堅調に推移。米国のトランプ前大統領が演説中に銃撃を受けた。耳を負傷したものの命に別状はなく、15日の共和党の全国大会でトランプ氏は大統領候補に正式に指名された。同日の米国市場ではトランプ氏が大統領選で勝利するとの思惑から、トランプラリーを意識した資金が金融株などに流入。トランプ氏が大統領に就任した場合、米国の財政赤字が拡大し米金利に上昇圧力が掛かるとの見方もある。銀行株は前週末に株価が大きく調整したこともあり、自律反発狙いの買いも加わって株価水準を押し上げたようだ。

■QPS研究所 <5595>  2,212円  -249 円 (-10.1%)  本日終値
 QPS研究所<5595>が大幅反落。前週末12日の取引終了後に発表した25年5月期単独業績予想で営業利益1000万円(前期比97.1%減)と大幅減益を見込むことが嫌気された。防衛省から受注した先進的な衛星の試作・開発案件が寄与し売上高は31億6000万円(同91.1%増)と大幅増収を見込むものの、稼働する商用機の数が増加したことによる償却費の負担増により減益を余儀なくされる見通しだ。なお、24年5月期決算は、売上高16億5300万円(前の期比4.4倍)、営業利益3億4100万円(前の期3億1400万円の赤字)だった。同時に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公募した「衛星オンボード高精度単独測位技術の軌道上実証研究」に同社の提案が採択され、JAXAと新たな共同研究契約を締結したと発表した。JAXAが開発を進めている軌道上でアルゴリズムの書き換えが可能なオンボードコンピューティング環境を、25年度中の打ち上げを予定している同社の小型SAR衛星(QPS-SAR10号機)に搭載し、オンボード高精度単独測位技術の軌道上実証を行うことを目的としているという。

■コスモス薬品 <3349>  11,655円  -1,160 円 (-9.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 コスモス薬品<3349>が急落した。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結決算発表にあわせ、株主優待制度の廃止を発表しており、個人投資家の売りを促す格好となった。今年5月31日を基準日とする株主優待品の贈呈をもって、優待制度を廃止する。24年5月期の売上高は前の期比16.6%増の9649億8900万円、最終利益は同2.8%増の244億5400万円だった。25年5月期は売上高が前期比7.5%増の1兆370億円、最終利益が同0.2%増の245億円を見込む。このほか同社は8月31日を基準日とし、9月1日付で1株を2株に分割すると発表した。

■TSIホールディングス <3608>  860円  -75 円 (-8.0%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 12日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は54%減益・上期計画を超過」が嫌気された。
 TSIホールディングス <3608> [東証P] が7月12日大引け後(15:00)に決算を発表。25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比54.3%減の11億円に大きく落ち込んだが、3-8月期(上期)計画の5億円の赤字をすでに上回った。
  ⇒⇒TSIホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■インタライフ <1418>  317円  +80 円 (+33.8%) ストップ高   本日終値
 インターライフホールディングス<1418>がストップ高。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高42億5700万円(前年同期比42.2%増)、営業利益3億8500万円(同5.6倍)、純利益3億1400万円(同6.2倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。大型案件の完工や進行が計画以上に進んだことが牽引した。また、前期から進めている資材運搬の内製化や先行仕入れなどによる利益率の改善が進んだことなども寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高135億円(前期比6.9%増)、営業利益4億円(同47.9%増)、純利益3億円(同22.1%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、7月31日付で300万株(発行済み株数の14.99%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1701万529株となる。

■ビザスク <4490>  1,302円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 ビザスク<4490>がストップ高。前週末12日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。あわせて通期の業績予想に関し、未定としていた最終損益の見通しを50億~100億円の黒字(前期は126億3500万円の赤字)に設定した。黒字転換の計画を示したことを材料視した買いが入ったようだ。第1四半期の売上高は前年同期比18.1%増の25億2000万円、最終損益は6000万円の黒字(前年同期は1億1200万円の赤字)となった。知見プラットフォーム事業は、概ね想定通りに推移したという。第1四半期の実績などを踏まえ、通期の最終損益予想まで開示することが投資判断として有用となると判断したとしている。同社は前期に多額の減損損失を計上し、財務制限条項に抵触したことなどを踏まえ、第1四半期においてはなお、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる事象や状況が存在しているとの認識を示している。

■IGポート <3791>  1,461円  +300 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 IGポート<3791>がストップ高。前週末12日の取引終了後に発表した25年5月期連結業績予想で、営業利益17億3700万円(前期比41.8%増)と大幅営業増益を見込むことが好感された。引き続き電子書籍を中心に出版事業の伸長が見込まれるほか、版権事業で自社出資100%作品の大型ライセンスが計上されることから売上高は129億9300万円(同9.7%増)を予想。利益面では人件費の増加や版権事業における出資償却費の計上などが利益を圧迫するが、映像制作事業で前期に受注損失引当金を前倒しして計上した効果などで採算が改善される見通しから、増益を見込んでいる。なお、24年5月期決算は、売上高118億4100万円(前の期比6.1%増)、営業利益12億2500万円(同23.6%増)となった。

■ロゴスホールディングス <205A>  2,535円  +500 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 ロゴスホールディングス<205A>が急騰。同社は前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結決算発表にあわせ、25年5月期の業績・配当予想を開示した。今期の最終利益は前期比50.3%増の13億3700万円と前期の過去最高益を上回る見通し。また今期に初配当として年間で137円の配当を実施する方針を示しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高は前期比17.2%増の371億6400万円を予想する。注文住宅事業を展開する同社は営業人員の強化や新店舗の増設により収益を拡大させる計画。価格改定の実施などで利益率改善も図る。

■ADプラズマ <6668>  1,683円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 アドテック プラズマ テクノロジー<6668>がストップ高。前週末12日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を108億円から116億円(前期比7.2%減)へ、営業利益を11億円から15億円(同33.3%減)へ、純利益を6億9000万円から12億円(同28.5%減)へ上方修正したことが好感された。米国・中国などの海外顧客において半導体製造装置向けの受注が伸びてきたことが要因。また、半導体製造装置向けの受注が伸びてきたことにより生産稼働率の向上が見込めることや、為替相場が円安基調で推移していることに伴い為替差益の計上などを織り込んだとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年9月~24年5月)決算は、売上高81億700万円(前年同期比13.6%減)、営業利益10億4100万円(同36.6%減)、純利益9億900万円(同21.1%減)だった。

■きずなホールディングス <7086>  1,742円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 きずなホールディングス<7086>はストップ高。前週末12日の取引終了後、燦ホールディングス<9628>が自社に対し、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株2120円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は706万7476株(下限469万4700株、上限設定なし)、買い付け期間は7月16日から8月27日まで。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は12日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

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