【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):出前館、ヨシムラHD、ラクトJ
出前館 <日足> 「株探」多機能チャートより
出前館<2484>が急騰。前週末12日の取引終了後、取得総数2200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の16.66%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。株式の需給に対するインパクトを意識した買い注文が集まったようだ。取得期間は7月16日から25年4月10日までとする。あわせて24年8月期第3四半期累計(23年9月~24年5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.8%減の381億1400万円、最終損益は50億4600万円の赤字(前年同期は106億6900万円の赤字)となった。
■ヨシムラHD <2884> 1,705円 +175 円 (+11.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急反発。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高146億1400万円(前年同期比26.2%増)、営業利益11億9700万円(同2.4倍)、純利益6億1900万円(同57.2%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。消費者の低価格志向が進んだことで、中華総菜の製造・販売を行う楽陽食品の売り上げが増加したほか、23年10月に連結子会社化したワイエスフーズグループが業績に寄与した。また、シンガポール、マレーシアにおける観光需要の回復や、マルキチ、ワイエスフーズのホタテの拡販も奏功した。25年2月期通期業績予想は、売上高582億1500万円(前期比16.9%増)、営業利益27億4400万円(同14.7%増)、純利益11億1300万円(同7.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■ラクト・ジャパン <3139> 3,075円 +273 円 (+9.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
ラクト・ジャパン<3139>が3連騰し20年11月以来約3年8カ月ぶりの高値をつけている。前週末12日の取引終了後、24年11月期の連結業績予想について、売上高を1600億円から1640億円(前期比3.6%増)へ、純利益を24億円から30億円(同46.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を31円から45円へ引き上げたことが好感された。インバウンドを含めた旅行需要などが盛り上がり、業務用を中心に各種食品の需要が回復傾向となったほか、プロテイン製品の市場拡大が続き関連する原料の販売が順調に進み、乳原料・チーズ部門の販売数量が増加していることが要因。また、アジア事業でシンガポール、マレーシアを中心に外食向けなどでチーズの販売が好調なことも寄与する。なお、年間配当予想は76円(前期48円)となる。同時に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)決算は、売上高845億6000万円(前年同期比5.1%増)、営業利益24億3200万円(同42.6%増)、純利益16億5400万円(同79.3%増)だった。
■ハイレックス <7279> 1,490円 +91 円 (+6.5%) 本日終値
12日に発表した「投資有価証券売却益48.9億円が発生」が買い材料。
24年10月期第3四半期に投資有価証券売却益48.9億円を特別利益に計上する。
■松屋 <8237> 1,260円 +76 円 (+6.4%) 本日終値
松屋<8237>は大幅高で年初来高値更新。前週末12日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を435億円から480億円(前期比16.4%増)へ、営業利益を25億円から50億円(同68.1%増)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが入った。訪日外国人の増加に伴い免税売上高が想定以上に拡大し、第1四半期(3~5月)の売上高が計画を上回ったため。あわせて発表した3~5月期決算は売上高が117億3400万円(前年同期比23.8%増)、営業利益が11億3600万円(同2.9倍)だった。
■佐鳥電機 <7420> 2,192円 +129 円 (+6.3%) 本日終値
佐鳥電機<7420>が切り返し急。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結決算発表にあわせ、25年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比4.0%増の1540億円、最終利益予想は同15.9%増の25億円とした。最終増益計画で年間配当予想も同6円増配の86円に設定しており、好感されたようだ。エレクトロニクス業界については堅調な推移を想定。前期の円安効果を今期は見込んでおらず、営業利益段階では減益を予想するものの、円安効果を除くベースでは増益を見込むとしている。同時に同社は中期経営計画の策定についても発表。最終年度の27年5月期に売上高を1800億円以上、営業利益を55億円以上(25年5月期見通しは43億円)に伸ばす目標を掲げた。
■ELEMENTS <5246> 2,082円 +72 円 (+3.6%) 本日終値
ELEMENTS<5246>が大幅続伸し連日の上場来高値更新となった。前週末12日の取引終了後、24年11月期の連結業績予想について、売上高を20億5000万~26億1500万円から24億5000万~26億1500万円(前期比26.2~34.7%増)へ、営業損益を1億6800万円の赤字~5800万円の赤字から収支均衡~7500万円の黒字(前期2億9700万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。「LIQUID eKYC」の拡大や、石川県加賀市に提供を開始したデジタルIDウォレットPASSに関する売り上げの計上などで、足もとで個人認証ソリューションが好調に推移していることに加えて、アドメディカの連結子会社化による影響を織り込んだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)決算は、売上高12億800万円(前年同期比54.2%増)、営業利益1億4700万円(前年同期4億6400万円の赤字)だった。
■ビックカメラ <3048> 1,634円 +56 円 (+3.6%) 本日終値
ビックカメラ<3048>が5日続伸し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を9040億円から9160億円(前期比12.3%増)へ、営業利益を195億円から225億円(同58.3%増)へ、純利益を88億円から100億円(同3.4倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を12円から15円へ引き上げ年間配当を24円(前期15円)としたことが好感された。インバウンド売り上げが予想を上回ったことに加え、コジマ<7513>及び携帯キャリアショップ事業が好調に推移していることが要因。また、販管費全体の抑制に努めていることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年9月~24年5月)決算は、売上高6876億7800万円(前年同期比12.3%増)、営業利益191億9400万円(同76.1%増)、純利益105億5400万円(同2.3倍)だった。
■良品計画 <7453> 2,731.5円 +91.5 円 (+3.5%) 本日終値
良品計画<7453>が急反発し、年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想の上方修正を発表した。今期の営業収益予想は200億円増額し6600億円(前期比13.5%増)、最終利益予想は30億円増額して360億円(同63.3%増)に見通しを引き上げており、好感されたようだ。第3四半期累計(23年9月~24年5月)において国内では生活雑貨がけん引する形で既存店売上高が想定を上回った。海外事業では円安効果もあって、想定を上回る実績となり、通期の業績予想に反映した。
■ドトル日レス <3087> 2,244円 +66 円 (+3.0%) 本日終値
ドトール・日レスホールディングス<3087>が続伸し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高369億600万円(前年同期比4.9%増)、営業利益29億8100万円(同37.6%増)、純利益23億7900万円(同18.1%増)と大幅営業増益となり、同時に25年2月期の配当予想を中間22円・期末20円の年42円から中間・期末各23円の年46円に引き上げたことが好感された。コロナの影響がなくなり人流が回復したことで、ビジネス街や駅前立地及びモーニングの時間帯の回復が顕著となりドトール既存店売上高が前年同期比7.0%増、日レス既存店売上高が同4.8%増となり業績を牽引。また、卸売事業もチルドを中心に計画通りで推移した。更に店舗売り上げ構成比の上昇や顧客単価上昇による粗利率のアップも寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高1464億8400万円(前期比4.2%増)、営業利益96億7900万円(同32.2%増)、純利益66億4600万円(同21.0%増)の従来見通しを据え置いている。
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