オープンドア Research Memo(7):自己資本比率90.0%と高水準を維持
■オープンドア<3926>の業績動向
2. 財務状況と経営指標
2024年3月期末の資産合計は前期末比739百万円減少し5,663百万円となった。このうち流動資産は、現金及び預金が361百万円減少した一方、売掛金及び契約資産が47百万円増加したことなどにより、同209百万円減の3,210百万円となった。固定資産は、主に海外オプショナルツアーの予約サイトを運営しているベルトラ<7048>株式の株価下落による評価額減少効果により投資有価証券が561百万円減少したことなどにより、同530百万円減の2,453百万円となった。
負債合計は前期末比182百万円減少し551百万円となった。このうち流動負債は同10百万円減の338百万円、固定負債は繰延税金負債が172百万円減少したことなどにより、同172百万円減の213百万円となった。純資産合計は同557百万円減少し5,111百万円となった。これは主にその他有価証券評価差額金が389百万円減少したことなどによる。
経営指標を見ると、自己資本比率が90.0%(前期末は88.3%)と高い水準を維持しており、借入金はなく、現金及び預金も2,626百万円と潤沢にあることから財務の健全性は高いと判断される。足元の市場環境は依然として厳しいものの、経営のスリム化を継続している。
3. キャッシュ・フロー
2024年3月期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比361百万円減少し2,626百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは312百万円の支出となった。これは主に、税金等調整前当期純損失164百万円、売上債権の増加47百万円などによる。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出36百万円などにより48百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは変動がほぼなかった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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提供:フィスコ