貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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7011 三菱重工業

東証P
2,215.0円
前日比
-44.0
-1.95%
PTS
2,204.4円
17:31 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
32.4 3.30 0.99 5.01
時価総額 74,726億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 超人工知能の事業化に向け邁進する"ミスター日本株"!


「超人工知能の事業化に向け邁進する“ミスター日本株”!」

●海外投資家の「安定の日本」買いは続く

 例年7~8月相場は弱い。猛暑・激暑で投資意欲が低下してしまうし、夏休み、お盆などで出費が増えることを考えると、投資に資金を回しにくい。こんなことから株高は見込めない。こうなるはずなのだが、今年は違う――前回の当欄で、私はこう述べた。

 今年は新NISA(少額投資非課税制度)のスタートで市場参加者が増えているうえに、日米の金融政策が米国は利下げ、日本は利上げに転換する可能性があることが背景にある、と。政治の世界に目を転じると、米国ではバイデン大統領の大統領選への出馬断念観測、英国の選挙では保守党が惨敗、野党・労働党が14年ぶりに政権を奪取する方向にあるし、フランスでは躍進した極右「国民連合(RN)」が下院選挙の決選投票で過半数の議席は獲得できない見通しながらも、混乱が続いている。

 こんな状況ではとても株価が上がるとは思えないのだが、実際は違う。日経平均株価は3月に付けた4万1087円を抜いて史上最高値を更新しているし、TOPIXも同様だ。なぜ、こんなにも強いのか? 日本にもさまざま問題はあるものの、政治、経済ともに他の先進諸国と比べればかなり落ち着いている。これが評価されていると見てよい。

 前述したように、米英仏、そしてその他の地域や国々では戦争が起きたり、常に他国への侵攻を狙っているとしか思えない国さえあるのだ。そんな国々に安心して投資できるだろうか。もちろん、できはしない。少なくとも当面は東京市場への投資が安全だ。海外投資家たちもこう考えていると見てよく、彼らの日本株買いはしばらく続くだろう。

 では、彼らはどんな銘柄に投資するか。新NISAで買われている人気銘柄は

 ・NTT <9432> [東証P]
 ・JT <2914> [東証P]
 ・トヨタ自動車 <7203> [東証P]
 ・三菱商事 <8058> [東証P]
 ・三菱重工業 <7011> [東証P]
 ・三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]
 ・武田薬品工業 <4502> [東証P]

 などになるが、私にいわせると海外でよく知られた企業である日立製作所 <6501> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が入っていないのが不満だ。

●卓越したリーダーが打ち上げる壮大なビジョン

 特に投資の世界ではソフトバンクGはビジョンファンドで世界中から資金を集めていることもあり、投資家たちの間では“ミスター日本株”といえるほどの存在感がある。しかし、国内では以前ほどの人気はない。前期まで赤字に転落していたからだが、先の株主総会では孫正義CEOが前面に立ち、新たな事業展開=AI(人工知能)事業へ注力する方針を熱意を込めて語っていた。人類の叡智を10倍上回るAGI(アーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス:汎用人工知能)ではなく、その上を行く1万倍の能力も持つASI(アーティフィシャル・スーパー・インテリジェンス:人工超知能)を実現し、事業化に取り組むとのことだった。

 正直とてもついていけないような計画で、荒唐無稽と切り捨ててしまえるような内容でもあったが、なにしろ飛び抜けた才を持つ孫氏が本気で取り組むというのだ。ここは孫CEOの熱意に賭けてソフトバンクGへの投資を考えたい。株価は株主総会以降、上がり続け、すでに1万1000円台に乗っている。孫CEOはこのほど「物言う株主」が提案していた自社株買いを、「資金をAI投資に振り向けたい」との理由で受け入れなかった。もちろん、増配も受け入れないだろう。そこで提案させていただきたい。1株を5株、もしくは10株への分割だ。これなら資金無用で済むうえに、株が買いやすくなることで株主も激増し、「みんなのソフトバンクG株」となろう。

 以上、今回はソフトバンクG株の一択だ。

2024年7月5日 記

株探ニュース

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