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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 7月7日版

日経平均は週明け後に上値を抑えられるかが焦点
1. 週明け後も上昇を継続して4万2000円目指す可能性が出てきた
 前回の本コラムでは、 日経平均株価は強気の展開になる場合、「4月19日の安値3万6733円からの上昇が全体で5つの波のパターンを形成する。6月17日以降の上昇は、3波目の上げ場面であり、5波全体の上げ幅を決める値幅の大きな動きになる。3波の上値目標値は4万1257円を大きく上回る場所になる」と紹介しました。
 図1は、日経平均株価の日足です。青の実線は、5つの波のパターンを形成する場合の今後の展開になります。
 前週末の高値4万1100円はまだ上げ足りていないので、5つの波のパターンを形成するという見方が正しければ、週明け後、勢いの強い上昇を継続して4万1257円を大きく上回る(4万2000円が目安)動きになる公算です。
 前回、7月は積極的には年間の最高値を更新しにくい時期だと述べました。7月の季節性を考慮すると、今後は上値の重さを示す動きが表れた時点で、月末まで上げにくくなると推測できます。
 4万1257円を大きく上回る上げ場面が表れるなら、その上げは、週明け後の5営業日程度の期間になると考えられます。
 今週末または来週、戻り高値を確認した後、7月末頃までの期間で、5月20日(高値3万9437円)から5月30日(安値3万7617円)までの下げ幅(1820円幅)と同程度の調整を経過して、8月上旬から9月にかけて5波目の上げの流れへ入る公算です。
 5波を終了した後、2021年9月(高値3万0795円)から2022年3月(安値2万4681円)までの下げ幅(6114円幅)と同程度の調整場面へ入る展開が考えられます。
図1 日経平均株価(日足)と今後のシナリオ
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