ミダックHD Research Memo(6):2024年3月期は前回予想を上回る大幅増収増益で着地
■ミダックホールディングス<6564>の業績動向
1. 2024年3月期連結業績の概要
2024年3月期の連結業績(第3四半期より遠州砕石とフレンドサニタリーのP/Lを取り込み)は売上高が前期比22.8%増の9,547百万円、営業利益が同28.4%増の3,538百万円、経常利益が同25.5%増の3,377百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.1%増の1,907百万円だった。前回予想(2024年2月14日付で売上高を852百万円上方修正、営業利益を340百万円上方修正、経常利益を320百万円上方修正、親会社株主に帰属する当期純利益を2百万円下方修正し、売上高9,307百万円、営業利益3,354百万円、経常利益3,196百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,728百万円)を上回る大幅増収増益で着地した。廃棄物処分事業の奥山の杜クリーンセンターにおける廃棄物受託量の大幅増加が全体業績を牽引し、収集運搬事業において第3四半期からP/Lを取り込んだフレンドサニタリーの業績も寄与した。
売上総利益は前期比26.7%増加し、売上総利益率は同1.8ポイント上昇して61.4%となった。利益率の高い最終処分の大幅伸長が牽引した。販管費はM&Aに係る費用や一般管理費の増加などで同24.1%増加し、販管費比率は同0.2ポイント上昇して24.3%となった。この結果、営業利益率は同1.6ポイント上昇して37.1%となり、高収益化が一段と進展した。なお設備投資額は同956百万円増の2,457百万円、減価償却費+のれん償却費は同124百万円増の929百万円だった。
売上高の前期比1,775百万円増の内訳は水処理が25百万円増、焼却処理が43百万円減、最終処分が1,222百万円増、その他廃棄物処分が38百万円増、収集運搬が595百万円増、仲介管理が11百万円増、その他が25百万円増、調整額が99百万円減だった。営業利益の前期比783百万円増の内訳は水処理が18百万円増、焼却処理が72百万円減、最終処分が1,064百万円増、その他廃棄物処分が87百万円減、収集運搬が124百万円増、仲介管理が15百万円増、その他が29百万円減、調整額が249百万円減だった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ