ミダックHD Research Memo(4):収集運搬~中間処理~最終処分の一貫処理体制が特徴・強み
■事業概要
2. 特徴・強み
ミダックホールディングス<6564>の特徴・強みとしては、同業の多くが収集運搬業のみや中間処理業のみであるのに対して、同社グループは様々な設備を有することで収集運搬から中間処理・最終処分までを請け負う一貫処理体制を構築していることがある。顧客となる排出事業者は、廃棄物処理の過程で不適正処理等される心配がなく、安心して同社に廃棄物処理を委託できる。さらにグループ内で一貫処理することにより、中間処理施設でのコスト削減を実現するなどグループシナジーを高めている。
グループの事業所・設備は以下のとおりである。ミダックは本社事業所で汚泥や廃液の中間処理及び収集運搬、豊橋事業所で廃棄商品の破砕・選別及び汚泥の選別・混練、富士宮事業所で各種廃棄物の焼却、遠州クリーンセンター(静岡県浜松市)で管理型最終処分場、浜名湖クリーンセンター(静岡県浜松市)で安定型最終処分場、奥山の杜クリーンセンター(静岡県浜松市)で管理型最終処分場を展開している。三晃は春日井事業所で汚泥等をコンクリート固化する中間処理、関事業所で汚泥・廃液の中間処理、ミダックこなんは固形廃棄物の破砕・選別、遠州砕石は砕石、ミダックライナーとフレンドサニタリーは収集運搬を展開している。
なお、奥山の杜クリーンセンターについては、2022年2月に許可取得・供用開始した後、第2期?第4期を工事中で、2026年9月に第2期?第4期の稼働開始を予定している。廃棄物排出量の多い、いわゆる「太平洋ベルト地帯」のほぼ真ん中に位置する静岡県浜松市を地盤として、商圏を東西の関東エリア?関西エリアに展開していることも特徴・強みである。またミダック呉松事業所については、固形廃棄物破砕事業をミダックこなんに集約することで効率化を図り、完全移行後の事業所跡地は他用途への活用を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ