話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱商、ダイセル、村田製
■三菱商事 <8058> 3,388円 +48 円 (+1.4%) 本日終値
三菱商事<8058>が反発。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3000円から3850円に引き上げた。24年3月期連結純利益は前の期比18.4%減の9640億3400万円だった。資源価格下落が影響した「金属資源」や「複合都市開発」の減益などが響いた。25年3月期同利益は9500億円(前期比1.5%減)を計画。子会社から持分法適用会社に移行したローソンの再評価益や食品の回復などでほぼ前期並みの利益となる見通しで、同証券では9800億円への上振れを予想している。同社は資産入れ替えを伴った「循環型成長モデル」を定着させ、稼ぐ力を着実に高めており、同証券では次の成長ステージに期待している。
■ダイセル <4202> 1,564円 +15.5 円 (+1.0%) 本日終値
ダイセル<4202>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、酢酸セルロースの3Dプリント造形によりスポーツイベントのトロフィーを制作したと発表しており、好材料視された。同社が協賛して開催中の「ダイセル ブラインドサッカージャパンカップ 2024 in大阪」のMIP(最も印象に残った選手)賞の記念品として、提供されるという。
■村田製作所 <6981> 3,603円 +23 円 (+0.6%) 本日終値
村田製作所<6981>が頑強な値動きを続けているほか、太陽誘電<6976>やTDK<6762>など前日に急動意をみせた電子部品大手メーカーが上値を伸ばしている。生成AI市場の拡大を背景にスマートフォンやノートパソコンなどの端末にAI機能を搭載するエッジAIが注目されており、これに伴いモバイル端末の新機種の製造に伴い電子部品各社に恩恵が及ぶとの見方が強まっている。村田製をはじめ日本の電子部品メーカーが有力サプライヤーとなっている米アップル<AAPL>が、ここ米国株市場で上場来高値圏を走っていることも株価刺激材料となっているもようだ。
■鴻池運輸 <9025> 2,336円 +12 円 (+0.5%) 本日終値
鴻池運輸<9025>は4日ぶりに反発。午前10時ごろ、サントリーホールディングス(大阪市北区)、ダイキン工業<6367>、NEXT Logistics Japan(東京都新宿区)と共同で、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送の取り組みを7月8日に開始すると発表しており、好材料視された。サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送でダブル連結トラックを活用する。ダブル連結トラックの活用により、10トントラック2台分の荷物を1人のドライバーで輸送できるようになり、CO2排出量は10トントラック2台での輸送時と比べ年間約35%削減できる見込みとしている。
■ディスコ <6146> 64,580円 +290 円 (+0.5%) 本日終値
ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株に買いが先行。前日の米国株市場ではFRBによる早期利下げ期待の再燃からハイテク株に買いが続き、エヌビディア<NVDA>が4.6%高に買われるなど半導体関連株への物色が顕著だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%近い上昇で4連騰と戻り足を強め、最高値奪回を再び視野に入れており、これを受けて東京市場でも半導体セクターの主力銘柄への買いを誘導している。特にディスコはここ売買代金もレーザーテック<6920>を凌ぐ高水準で新たな指標銘柄として注目度が高まっている。
■アインホールディングス <9627> 5,553円 -567 円 (-9.3%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
アインホールディングス<9627>が急反落。3日の取引終了後、「Francfranc」を中心にインテリア・雑貨小売販売事業を展開するFrancfranc(東京都港区、以下FJP)の全株式を8月20日の予定で取得し子会社化すると発表したが、シナジー発現に懐疑的な見方から売られたようだ。アインHDではリテール事業の一環としてコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開しているが、「Francfranc」とは出店エリア、主要な顧客層及びその価値観に類似性がある一方、販売する商品のカテゴリーは異なる部門を得意とする補完関係にあることから、FJPをグループ化することで両社の強みを生かしたシナジーを発揮することができると判断したという。ただ、「業態が異なるため、シナジー発現については今後の進捗を確認したい」との声も聞かれ、買収の貢献については懐疑的な見方も多い。なお、取得価額は499億7600万円。25年4月期業績への影響は精査中としている。
■川崎重工業 <7012> 5,978円 -473 円 (-7.3%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
川崎重工業<7012>が反落。同社が下請け会社との架空取引で捻出した資金を使い、海上自衛隊の潜水艦乗組員へ金品や飲食を提供していた疑いがあることが3日、複数のメディアで報じられた。これを受け、先行き不透明感を意識した売りが出た。
■エービーシー・マート <2670> 2,729.5円 -145.5 円 (-5.1%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
エービーシー・マート<2670>は大幅反落、前日ザラ場に25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する場面があったが、その後は戻り売り圧力が顕在化した。同社が3日取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(24年3~5月)決算は最終利益が前年同期比10%増の131億700万円と2ケタ増益を達成した。都心部の大型店を中心にスニーカーやサンダルなどの売れ行きが好調で、客単価の上昇も収益に寄与している。ただ、第1四半期の好調は事前に織り込みが進んでいたとみられ、目先材料出尽くし感からの売りを誘発した形だ。
■アスクル <2678> 2,060円 -100 円 (-4.6%) 本日終値 東証プライム 下落率7位
アスクル<2678>は売り一巡後に下げ渋る展開。3日取引終了後に発表した24年5月期連結決算は売上高が前の期比5.6%増の4716億8200万円、営業利益が同16.0%増の169億5300万円だった。法人向けの売り上げ増加や価格改定が寄与した。続く25年5月期の売上高は前期比6.0%増の5000億円、営業利益は同6.2%増の180億円の見通し。配当予想は前期比2円増の38円を見込んだ。この発表を受け、きょうの同社株は材料出尽くし売りで一時9.4%安の1958円まで下落したが、その後は好決算を評価する買いも入り下げ幅を縮めた。
■バリュークリエーション <9238> 1,270円 +262 円 (+26.0%) 一時ストップ高 本日終値
バリュークリエーション<9238>が急反発。3日の取引終了後にアイズ<5242>とマーケティング分野で業務提携したと発表したのに続き、この日午前10時ごろにはフィル・カンパニー<3267>と業務提携契約を締結したと発表しており、これらを好感した買いが入った。フィルCとの提携では、バリューCが運営する「解体の窓口」のサービス利用者に対するフィルCの土地活用ソリューションの提供や、フィルC顧客への解体工事費用削減ソリューションの提供などを行う。これにより、解体後の土地、特に狭小地や変形地、駅遠などの条件によりその活用方針が限られてしまっていた物件の活用を希望するユーザーへ、従来になかった選択肢を提供するとしている。なお、業績への影響は軽微としている。
株探ニュース
三菱商事<8058>が反発。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3000円から3850円に引き上げた。24年3月期連結純利益は前の期比18.4%減の9640億3400万円だった。資源価格下落が影響した「金属資源」や「複合都市開発」の減益などが響いた。25年3月期同利益は9500億円(前期比1.5%減)を計画。子会社から持分法適用会社に移行したローソンの再評価益や食品の回復などでほぼ前期並みの利益となる見通しで、同証券では9800億円への上振れを予想している。同社は資産入れ替えを伴った「循環型成長モデル」を定着させ、稼ぐ力を着実に高めており、同証券では次の成長ステージに期待している。
■ダイセル <4202> 1,564円 +15.5 円 (+1.0%) 本日終値
ダイセル<4202>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、酢酸セルロースの3Dプリント造形によりスポーツイベントのトロフィーを制作したと発表しており、好材料視された。同社が協賛して開催中の「ダイセル ブラインドサッカージャパンカップ 2024 in大阪」のMIP(最も印象に残った選手)賞の記念品として、提供されるという。
■村田製作所 <6981> 3,603円 +23 円 (+0.6%) 本日終値
村田製作所<6981>が頑強な値動きを続けているほか、太陽誘電<6976>やTDK<6762>など前日に急動意をみせた電子部品大手メーカーが上値を伸ばしている。生成AI市場の拡大を背景にスマートフォンやノートパソコンなどの端末にAI機能を搭載するエッジAIが注目されており、これに伴いモバイル端末の新機種の製造に伴い電子部品各社に恩恵が及ぶとの見方が強まっている。村田製をはじめ日本の電子部品メーカーが有力サプライヤーとなっている米アップル<AAPL>が、ここ米国株市場で上場来高値圏を走っていることも株価刺激材料となっているもようだ。
■鴻池運輸 <9025> 2,336円 +12 円 (+0.5%) 本日終値
鴻池運輸<9025>は4日ぶりに反発。午前10時ごろ、サントリーホールディングス(大阪市北区)、ダイキン工業<6367>、NEXT Logistics Japan(東京都新宿区)と共同で、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送の取り組みを7月8日に開始すると発表しており、好材料視された。サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送でダブル連結トラックを活用する。ダブル連結トラックの活用により、10トントラック2台分の荷物を1人のドライバーで輸送できるようになり、CO2排出量は10トントラック2台での輸送時と比べ年間約35%削減できる見込みとしている。
■ディスコ <6146> 64,580円 +290 円 (+0.5%) 本日終値
ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株に買いが先行。前日の米国株市場ではFRBによる早期利下げ期待の再燃からハイテク株に買いが続き、エヌビディア<NVDA>が4.6%高に買われるなど半導体関連株への物色が顕著だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%近い上昇で4連騰と戻り足を強め、最高値奪回を再び視野に入れており、これを受けて東京市場でも半導体セクターの主力銘柄への買いを誘導している。特にディスコはここ売買代金もレーザーテック<6920>を凌ぐ高水準で新たな指標銘柄として注目度が高まっている。
■アインホールディングス <9627> 5,553円 -567 円 (-9.3%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
アインホールディングス<9627>が急反落。3日の取引終了後、「Francfranc」を中心にインテリア・雑貨小売販売事業を展開するFrancfranc(東京都港区、以下FJP)の全株式を8月20日の予定で取得し子会社化すると発表したが、シナジー発現に懐疑的な見方から売られたようだ。アインHDではリテール事業の一環としてコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開しているが、「Francfranc」とは出店エリア、主要な顧客層及びその価値観に類似性がある一方、販売する商品のカテゴリーは異なる部門を得意とする補完関係にあることから、FJPをグループ化することで両社の強みを生かしたシナジーを発揮することができると判断したという。ただ、「業態が異なるため、シナジー発現については今後の進捗を確認したい」との声も聞かれ、買収の貢献については懐疑的な見方も多い。なお、取得価額は499億7600万円。25年4月期業績への影響は精査中としている。
■川崎重工業 <7012> 5,978円 -473 円 (-7.3%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
川崎重工業<7012>が反落。同社が下請け会社との架空取引で捻出した資金を使い、海上自衛隊の潜水艦乗組員へ金品や飲食を提供していた疑いがあることが3日、複数のメディアで報じられた。これを受け、先行き不透明感を意識した売りが出た。
■エービーシー・マート <2670> 2,729.5円 -145.5 円 (-5.1%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
エービーシー・マート<2670>は大幅反落、前日ザラ場に25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する場面があったが、その後は戻り売り圧力が顕在化した。同社が3日取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(24年3~5月)決算は最終利益が前年同期比10%増の131億700万円と2ケタ増益を達成した。都心部の大型店を中心にスニーカーやサンダルなどの売れ行きが好調で、客単価の上昇も収益に寄与している。ただ、第1四半期の好調は事前に織り込みが進んでいたとみられ、目先材料出尽くし感からの売りを誘発した形だ。
■アスクル <2678> 2,060円 -100 円 (-4.6%) 本日終値 東証プライム 下落率7位
アスクル<2678>は売り一巡後に下げ渋る展開。3日取引終了後に発表した24年5月期連結決算は売上高が前の期比5.6%増の4716億8200万円、営業利益が同16.0%増の169億5300万円だった。法人向けの売り上げ増加や価格改定が寄与した。続く25年5月期の売上高は前期比6.0%増の5000億円、営業利益は同6.2%増の180億円の見通し。配当予想は前期比2円増の38円を見込んだ。この発表を受け、きょうの同社株は材料出尽くし売りで一時9.4%安の1958円まで下落したが、その後は好決算を評価する買いも入り下げ幅を縮めた。
■バリュークリエーション <9238> 1,270円 +262 円 (+26.0%) 一時ストップ高 本日終値
バリュークリエーション<9238>が急反発。3日の取引終了後にアイズ<5242>とマーケティング分野で業務提携したと発表したのに続き、この日午前10時ごろにはフィル・カンパニー<3267>と業務提携契約を締結したと発表しており、これらを好感した買いが入った。フィルCとの提携では、バリューCが運営する「解体の窓口」のサービス利用者に対するフィルCの土地活用ソリューションの提供や、フィルC顧客への解体工事費用削減ソリューションの提供などを行う。これにより、解体後の土地、特に狭小地や変形地、駅遠などの条件によりその活用方針が限られてしまっていた物件の活用を希望するユーザーへ、従来になかった選択肢を提供するとしている。なお、業績への影響は軽微としている。
株探ニュース