APAMAN Research Memo(5):実質無借金経営に向けて有利子負債の削減が着実に進む
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
APAMAN<8889>の2024年9月期第2四半期末の資産合計は、前期末比1,812百万円減少の33,132百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では売掛金が136百万円、商品が337百万円、未収入金が137百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が1,669百万円減少した。固定資産では有形固定資産が92百万円、無形固定資産が586百万円、投資その他資産が261百万円それぞれ減少した。無形固定資産のうち、のれんは325百万円減少した。
負債合計は前期末比1,284百万円減少の29,092百万円となった。主に有利子負債が885百万円、未払法人税等が124百万円それぞれ減少した。また、純資産は同527百万円減少の4,040百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純損失184百万円の計上と配当金支出358百万円により利益剰余金が減少した。
経営指標を見ると、財務の安全性を示す自己資本比率が前期末比0.9ポイント低下の11.5%となったほか、ネット有利子負債(有利子負債-現預金)が同783百万円増の9,088百万円となるなど財務体質がやや悪化したように見えるが、季節要因の影響が大きい。例年3月末は資金需要の増加により、ネット有利子負債が膨らむ傾向にある。前年同期との比較で見れば693百万円減少しており、実質無借金経営(ネット有利子負債ゼロ)の達成に向けて着実に進んでいるものと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ