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28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは45ドル安、PCE受け利下げ観測強まる


■NY株式:NYダウは45ドル安、PCE受け利下げ観測強まる

米国株式市場は反落。ダウ平均は45.20ドル安の39,118.86、ナスダック指数は126.08ポイント安の17,732.60で取引を終了した。

寄り付きはまちまち。5月PCE価格指数(コア)の鈍化を受けインフレ再加速への懸念が後退、FRBによる利下げ観測が強まり相場を支えたが、ダウは決算が失望されたスポーツ用品メーカーのナイキが重しとなり下げて始まった。6月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったことを受けて上昇。ナスダックは一時、過去最高値を付ける場面があったが、最新の経済指標を消化した後は下落に転じ、主要株式指数は小幅に下落して取引を終えた。セクター別では銀行、運輸などが上昇。耐久消費財・アパレルの下げが目立った。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は前日引け後に発表した四半期決算が市場予想を下回ったほか、25年通期の減収見通しを示し大幅安。くら寿司USA(KRUS)は予想を下回る売上高見通しを示し売られた。光通信機器メーカーのインフィネラ(INFN)は、フィンランドのノキアが買収することで合意したと発表し急伸した。シティグループ(C)やJPモルガン・チェース(JPM)など銀行株が上昇。ストレステスト通過を受け、株主還元策への期待から買われた。

5月PCE価格指数(コア)は前月比0.1%上昇で、2020年11月以来の低い伸びにとどまった。前年同月比では2.6%の上昇と前月から鈍化、2021年3月以来の小幅な伸びとなった。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米指標受けた金利動向にともない160円台で売り買い交錯

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、160円26銭へ下落後、160円96銭まで上昇し、160円90銭で引けた。米国の経済指標発表で、5月コアPCE(個人消費支出)価格指数が予想通り鈍化したことを受けて、金利が低下し、ドル売りになった。その後、6月シカゴ購買部協会景気指数の予想上振れや6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値の上方修正を受けて金利が上昇したといわれ、ドル買いに転じた。米10年債利回りは4.25%台へ低下後、4.40%台まで上昇した。

ユーロ・ドルは1.0693ドルから1.0725ドルまで上昇し、1.0712ドルで引けた。ユーロ・円は171円45銭へ下落後、172円45銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.2620ドルから1.2662ドルでもみ合い。ドル・スイスフランは0.8980フランから0.9010フランで上下した。


■NY原油:伸び悩み、一時81ドルを下回る

NYMEX原油8月限終値:81.54 ↓0.20

28日のNY原油先物8月限は伸び悩み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.20ドルの81.54ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.97ドル-82.72ドル。ロンドン市場で82.72ドルまで値を上げたが、中東情勢の悪化を警戒した買いは一巡し、米国市場の中盤にかけて80.97ドルまで反落。ただ、その後は需要増大を想定した押し目買いが観測され、81ドル台後半まで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に81ドル台半ば近辺で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 39.77ドル +0.52ドル(+1.32%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.19ドル +1.42ドル(+1.48%)
ゴールドマン・サックス(GS)452.32ドル +6.36ドル(+1.42%)
インテル(INTC) 30.97ドル +0.38ドル(+1.24%)
アップル(AAPL) 210.62ドル -3.48ドル(-1.62%)
アルファベット(GOOG) 183.42ドル -3.44ドル(-1.84%)
メタ(META) 504.22ドル -15.34ドル(-2.95%)
キャタピラー(CAT) 333.10ドル +5.64ドル(+1.72%)
アルコア(AA) 39.78ドル +0.96ドル(+2.47%)
ウォルマート(WMT) 67.71ドル -0.17ドル(-0.25%)

《ST》

 提供:フィスコ

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