【市況】NY株式:NYダウは45ドル安、PCE受け利下げ観測強まる
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は反落。ダウ平均は45.20ドル安の39,118.86、ナスダック指数は126.08ポイント安の17,732.60で取引を終了した。
寄り付きはまちまち。5月PCE価格指数(コア)の鈍化を受けインフレ再加速への懸念が後退、FRBによる利下げ観測が強まり相場を支えたが、ダウは決算が失望されたスポーツ用品メーカーのナイキが重しとなり下げて始まった。6月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったことを受けて上昇。ナスダックは一時、過去最高値を付ける場面があったが、最新の経済指標を消化した後は下落に転じ、主要株式指数は小幅に下落して取引を終えた。セクター別では銀行、運輸などが上昇。耐久消費財・アパレルの下げが目立った。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は前日引け後に発表した四半期決算が市場予想を下回ったほか、25年通期の減収見通しを示し大幅安。くら寿司USA(KRUS)は予想を下回る売上高見通しを示し売られた。光通信機器メーカーのインフィネラ(INFN)は、フィンランドのノキアが買収することで合意したと発表し急伸した。シティグループ(C)やJPモルガン・チェース(JPM)など銀行株が上昇。ストレステスト通過を受け、株主還元策への期待から買われた。
5月PCE価格指数(コア)は前月比0.1%上昇で、2020年11月以来の低い伸びにとどまった。前年同月比では2.6%の上昇と前月から鈍化、2021年3月以来の小幅な伸びとなった。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ