クリアル Research Memo(8):「CREAL」と「CREAL PRO」を軸に大幅な業績拡大が続く見通し(1)
■クリアル<2998>の今後の見通し
1. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の連結業績予想は、売上高43,600百万円(前期比107.2%増)、売上総利益4,750百万円(同33.3%増)、営業利益1,350百万円(同37.7%増)、経常利益1,250百万円(同32.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益850百万円(同31.3%増)を見込んでいる。
2024年3月期の獲得GMV200.7億円に寄与した「CREAL」は、販売方法を変更したことによる豊富なパイプラインの蓄積を生かした売却活動を行う計画であり、大幅な増収増益を見込んでいる。「CREAL PRO」は、上期中に大阪のホテルという大型物件の売買を予定しているため、通期の売上高は前期比326.0%増と非常に高い伸び率を計画しているが、下期は控えめな予想としているが、2024年3月期以前から展開するトランザクション収入やフィー収入を着実に積み上げて増収増益とする計画である。「CREAL PB」は、2024年3月期と同様にDXを活用した販売体制の強化により販売本数を増加させ、増収増益を計画している。「その他」の大部分は賃貸管理業務の収益が占めるが、他のサービスラインの成長に伴って契約件数が伸びに加えてDXによる業務効率化を一層進めることから、増収増益を予定している。
販管費は、前期比で31.7%の増加を予想している。これは成長に向けた先行投資として、これまでと同様に人材確保のための採用強化やシステム開発に必要な人件費、投資家獲得及び認知度向上を図るため広告宣伝費の積み増しを予定しているためである。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
《HN》
提供:フィスコ