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1961 三機工業

東証P
2,878円
前日比
+8
+0.28%
PTS
2,878.8円
13:31 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.1 1.50 3.82 23.32
時価総額 1,573億円
比較される銘柄
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三機工業 Research Memo(5):受注は堅調に推移、案件が大型化する傾向


■三機工業<1961>の業績動向

(3) セグメント別受注状況
建築設備事業全体の受注高は183,606百万円(前期比5.8%減)と前期比では微減であったが、2022年3月期比では14.4%増となっており、依然として高い水準を維持していると言える。サブセグメント別では、ビル空調衛生は、53,028百万円(同29.1%減)となったが、前期上期に大型案件を獲得した反動によるもので、悲観する内容ではなかった。産業空調の受注高は、引き続き半導体業界やEV電池関連を中心に高い受注が続いていることから、90,636百万円(同16.1%増)となった。電気は25,617百万円(同10.2%減)となった。前期比では減少しているが、これは過去2年ほど堅調であったデータセンター向けが一服したことによるもので、全体のとしては依然高い水準を維持している。ファシリティシステムも14,323百万円(同7.0%増)となり、こちらも引き続き堅調に推移した。

プラント設備事業の受注高は46,626百万円(前期比47.6%増)と好調であったが、特に環境システムの大型・長期の案件が寄与した。サブセグメント別では、機械システムの受注高は11,242百万円(同3.5%減)となり、まずまずの結果であった。一方で環境システムの受注高は35,383百万円(同77.5%増)と大幅増となった。これは、前期に手持ち工事が豊富であったことから受注をある程度意図的に抑制したことの反動でもあるが、大型案件を獲得した2022年3月期(21,331百万円)を上回っており、かなり高い水準と言える。設備工事以外の受注高は、不動産事業2,482百万円(同0.5%増)、その他は634百万円(同17.0%増)となった。

この結果、調整額を含めた2024年3月期の総受注高は232,396百万円(前期比1.7%増)となり、期末の次期繰越高は198,902百万円(前期末比5.6%増)となった。業種別では、自動車、機械、金融・保険、官公庁などの伸びが高かった。

大型案件(10億円以上)の受注は、計16件、69,786百万円であった。受注件数は、前期の25件から減少しているが、金額では前期比10.6%増、1件当たり平均金額は4,362百万円(前期は2,524百万円)となっており、案件が大型化してきたことがわかる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

 提供:フィスコ

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